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北米市場にもディーゼル旋風が到来?
NYオートショー2008 メルセデス・ベンツ

メルセデスは、Mクラスのフェイスリフト版とともに、3モデルのブルーテックSUVをニューヨークショーで発表。北米にもディーゼルの波が押し寄せてくるのだろうか?
[2008/03/28]

世界で最も厳しい排ガス基準を満たす3台

すでに欧州では高いシェアを獲得しているディーゼルエンジン搭載モデルだが、これまで北米ではほとんど販売されていなかった。しかし最近の原油価格引き上げなどの影響で、燃料の高騰がユーザーの財布を直撃。それゆえか北米メーカーが矢継ぎ早にハイブリッドモデルを登場させているのは知っての通りだ。

それに対し欧州メーカーの多くは、このところ北米で行われているモーターショーに、次々とディーゼルモデルを投入。本格的にディーゼルを普及させたい構えで取り組んでおり、今回のニューヨークショーのメルセデス・ベンツの目玉もML320ブルーテック、R320ブルーテック、そしてGL320ブルーテックと、3タイプのクリーン・ディーゼルとなっている。

これらのディーゼルユニットは、尿素SCR触媒を備えた最新のAdBlueインジェクションテクノロジーが採用されており、世界中で最も厳しいとされる北米排ガス基準のBin5とULEVをクリア。しかも2015年から施行される欧州排ガス基準のユーロ6をもクリアするという。メルセデス・ベンツは、現在北米でブルーテックキャンペーンを行っており、これら新世代ディーゼルで新たなサクセスストーリーを作り出したいようだ。

ダイムラーAGのメルセデス・ベンツR&D部門マネージメント・メンバーであるトーマス・ウェーバー博士によると「すでにEクラスの13%は320ブルーテックが占めており、SUVではこれを22%としたい」と目論んでいる。しかしながら全米のガス・ステーションには、まだ軽油を取り扱っていないところも多く、インフラ問題も残っているのも事実。今後北米でどのようにディーゼルが普及していくのかは非常に興味があるところだ。

Mクラスのフェイスリフト版がワールドプレミア

前述のML320ブルーテックの発表に合わせ、2005年のデビュー以来、世界中で30万台ものセールスを記録しているMクラスのフェイスリフト版も公開された。新型のフロントまわりは、ヘッドライトやグリル、バンパーなどのデザインを一新。とくにバンパー部には、ラジエターに効率よく空気を送り込むためにエアインテークが設けられた。またリアもバンパーにリフレクターが装着されるなど、プレミアムSUVらしいスタイルは健在のようだ。

一方インテリアも、新デザインとなった4本スポークのレザーステアリングや、クロームを多用したトリムをはじめ、クオリティの高い素材を用いることによりプレミアムSUVとしてのステータス性もアップ。またオプションで7.1チャンネルサラウンドシステムのHarman Kardon LOGIC7も用意されている。

パワートレイン系では、V6とV8、ガソリン&ディーゼル合わせて5タイプのエンジンを搭載しているが、現行モデルと比較すると、0.4L/100kmの燃費が向上しているとのことだ。また合わせて最上級モデルとなるML63AMGもデビューしており、こちらは迫力の増した前後バンパーや、20&21インチ大径ホイールの装着などにより、ダイナミックなスタイリングを醸し出している。

他に北米では初お目見えとなる新型SLも出展するなど、今回のニューヨークショーでは、5つのニューモデルを登場させたメルセデス・ベンツ。そのなかでも一際力を入れているクリーン・ディーゼルSUVの今後の動向は、要注目といえるだろう。

Report:相澤隆之
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