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[2008/01/16]

世界初V12気筒TDIエンジン搭載
アウディR8 V12 TDI

アウディR8 V12 TDIデトロイトショー初日にベールを脱いだアウディR8 V12 TDIは、ディーゼル車に対する既存のイメージをガラリと変えるコンセプトカーだった。0-100km/h加速4.2秒、最高速300km/h以上のパフォーマンスは、まぎれもなくスーパーカーそのものだ。

エレガントなR8に500hp/1000Nmのエンジンを搭載

ルーフに設けられた巨大なエアインテークが目を惹くアウディR8 V12 TDIは、既存のV8ガソリンエンジン仕様のR8に、ハンガリーのGyor工場で生産されたV型12気筒TDI(直噴ターボディーゼル)エンジンを換装したモデルだ。ボア83.0mm×ストローク91.4mmの排気量6Lのこのエンジンはバンク角60度で、両Vバンクの外側に1つずつタービンを擁するツインターボ仕様で、従来の3LのTDIエンジンと比較するとエンジン長が、わずか166mmしか長くなっていないというコンパクトな設計となっている。これはR8にミッドシップで搭載するための大きなキーポイントになっている。

エンジン性能は最高出力500hp、最大トルク1000Nmと強大であるが、これは主にコモンレール式燃料直接噴射技術と、2.6barもの過給圧を持つターボチャージャーとの連携で生み出されている。1000Nmのトルクは、そのほとんどが1750~3000rpmで発生されているのを見ると、まさにディーゼルエンジンならではといえる。

アウディのディーゼルエンジンといえば、2006年、2007年と過去2度のル・マン24時間レース優勝という輝かしい戦績を思い起こさせるが、このエンジンはまさにレーシングカーR10に搭載された排気量5.5Lのレース用エンジン(出力650hp、最高速330km/h)を基本に開発されており、その実力は言わずもがなである。とは言え、環境への対応も抜かりない。特殊触媒を装備するなどし、2014年から施行される環境基準「ユーロ6」にすでに対応している。

R8は徹底したエアロダイナミクスの追求により採られた、流麗でエレガントなスタイリングをしている。R8 V12 TDIでもその流儀は踏襲され、エアロパーツの追加などは行われていない。目立ったエクステリアの特徴といえば、冒頭で紹介したルーフのエアインテークだけである。フロントグリルやサイドエアインテークも大型化されてはいるものの、その差はわずかである。この流麗でエレガントなデザインの心臓部がこれほどのパワーを持ち合わせているのだから、興味がそそられずにはいられない。

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