GMはラスベガスで来週から開催されるデトロイトモーターショーにて、第5世代の燃料電池システムを搭載したクロスオーバーモデル「プロボーク フューエルセル コンセプト」を出展する。
全てにおいて地球にやさしいコンセプトクロスオーバー
燃料電池車の開発を積極的に進めているGMが、2008年のデトロイトモーターショーで、また新たなモデルを登場させる。ラスベガスで行われたショーで先行デビューした「プロボーク フューエルセル コンセプト」は、「E-FLEX」と呼ばれる第5世代の燃料電池システムとリチウムイオンバッテリーを搭載するクロスオーバーモデルだ。
現在の燃料電池車における懸案事項にもなっている航続可能距離については、一回の水素燃料補給で450km、バッテリーの電力では33kmと、トータル483kmという航続距離を実現しているのが大きな特徴だ。
水素燃料はリアのカーゴフロア内のタンクに700barの圧力をかけて搭載され、6kgが充填可能。ここからフード下のフューエルセルスタックへと供給されるしくみで、88kWの電力を発生させる。またリチウムイオンバッテリーは最大9kWhの電力を蓄電でき、アシスト用として最大60kWの電力を供給することが可能となっている。
モーターに関しては、フロントに70kW、リアには40kWのハブモーターが備わっており、駆動形式は4WDを採用。0-60mph(約100km/h)加速は8.5秒、最高速度は100mph(約160km/h)というパフォーマンスを誇る。またルーフには太陽電池が装着され、効率よく回生ブレーキを使用するためのブレーキ・バイ・ワイヤ、さらにフロントグリルは開閉式で、高速時はクローズして空気抵抗を低減、低速時にはオープンしてフューエルセルスタックを冷却する構造となっているなど、燃料電池車らしい装備も各所に見ることができる。
CTSと同じコンセプトデザインのフロントグリルからわかるように、エクステリアは最新のキャデラックモデルとしてのスタイルが取り入れられており、コンセプトカーながら、すぐにでも市販化できそうなデザインの完成度を誇っている。それはインテリアも同様で、クロスオーバーモデルにふさわしいユーティリティを確保しつつ、ブルーを基調としたメーター類には水素やバッテリー走行の際での航続距離等を表示できる機能も搭載、燃料電池車らしい雰囲気を漂わせている。
さらにインテリアでは、大豆から作ったヘッドライナー、リサイクル可能なカーペット、有害物質フリーのレザーといった素材が使用されているなど、まさに環境性能の優れたモデルといえるだろう。
Report:相澤隆之
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