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ベストコンセプト賞を受賞した9-Xバイオハイブリッドに注目
ジュネーブショー2008 サーブ

ジュネーブショーで北米の自動車専門誌「オートウィーク」が選ぶベストコンセプト賞に選ばれた「サーブ 9-Xバイオハイブリッド」に注目が集まっている。「若者向け」という9-Xとは?
[2008/03/10]

若年層を強く意識したコンパクトカー

サーブ 9-Xバイオハイブリッドは、2006年のジュネーブショーで発表されたコンセプトカー「エアロX」と、2001年のフランクフルトショーで発表された「9X」を融合させたスタイリングをもつコンセプトカーだ(エアロXはDriving Futureで2006年3月10日に紹介)。

ドアハンドルやミラー類がなく、ボディ全体を包み込むようなガラス面、さらにエアロXにインスパイアされたディープなフロントグリルなどに、9Xから継承された全体のシルエットやリアハッチ部分が融合された独創的なエクステリアが特長だ。GM社は、ターボチャージャーの「タービン」を模したホイールや、最小限に留められたオーバー
ハングなどもあいまって、「9-Xバイオハイブリッドはコンパクトハッチバック車に新しいプロポーションを提供した」と自負している。このGM社が「ビビット」と表するボディデザインについて、同社の先進デザインチーム責任者のAnthony Lo氏は「9Xのシェイプは、このサイズ(コンパクト)のクルマに最適です。ルーフ長を長くしたことで、エアロダイナミクスを向上させただけでなく、居住空間と後席のヘッドルームの増加をもたらしました」と語っている。

サーブUSA社のジェネラルマネージャーの Steve Shannon氏は「9-Xバイオハイブリッドは、先日のデトロイトショーで公開した9-4Xバイオパワークロスオーバーと共に、サーブブランドが非常に素晴らしいポテンシャルを持っていることを示しています」と語る通り、前衛的なスタイリングは若者層の支持を集めそうだ。しかしGM社はスタイリングだけでなく、他の特徴的な部分を含めて、9-Xバイオハイブリッドを明確に若者層向けと位置づけている。

パワーも充分発揮する「Fun to Drive」な1台

若者層向けと挙げる例のひとつが、ドライバーに重点を置いて設計されたコクピットだ。ダッシュボードやセンターコンソールにあるメーター類などはドライバーに向けた角度で取り付けられ、ドアモールドと一体となって、ドライバーを包み込む様にデザインされている。さらに、ソニー・エリクソン社と共同で開発した、携帯音楽プレイヤーなどとクルマの間とのデータ交換をワイヤレスで行える「マルチメディアシステム」を搭載。このシステムはGPSナビゲーションシステムともデータ連動が行うことが可能だ。さらに複数のデバイスをも同時にコントロール出来るインターフェイスも含まれている。

搭載されるエンジンは1.4Lバイオパワードターボエンジンで、これはGM社の次世代ハイブリッドシステムの根幹をなすエンジンとなる。その出力はコンパクトカーには充分な147kWを発揮する。残念ながら燃費性能に関する数値は公表されていないが、CO2排出量は105g/kmと、高水準だという。この動力水準もまた、若者層を意識したもので、GM社は「先進的なスタイルを好み、レスポンスの良いパフォーマンスとハイテクコミュニケーションを
求める人たち。スポーティで『Fun to Drive』なクルマ好きな人たちにアピールしたい」と語っている。

9-Xバイオハイブリッドはジュネーブショーに引き続き、3月19日のニューヨーク国際モーターショーで北米市場に向けて初公開される予定だ。

Report:染谷英一郎
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