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ジュネーブショー2008 フォルクスワーゲン
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伝説のスポーツコンパクトカー復活を含む5台を世界初公開
ジュネーブショー2008 フォルクスワーゲン

5台のワールドプレミアとヨーロッパ初公開となるパサートCCを含め、6タイプのプレミアムモデルを揃えたフォルクスワーゲン。ジュネーブショー2008の展示車両を紹介しよう。
[2008/03/05]

新型シロッコは毎日使えるスポーツカー

新型スポーツクーペのシロッコ、ゴルフTDIハイブリッド、天然ガスを燃料とするパサートバリアントのエコフューエル、スポーティミニバンのシャラーン・ブルーモーション、フルタイム4WD機能を搭載したゴルフバリアントTDI 4モーションの5モデルをワールドプレミアとして発表したフォルクスワーゲン。なかでも「シロッコ」は、1974年から1992年まで販売され、非常に大きな成功を収めたスポーツコンパクトカーであったことから注目が集まっている。今回発表されたモデルは3代目となるが、34年前に初代が発表された場所がやはりジュネーブショーであり、なんだか因縁めいたものを感じる。
 
ゴルフと同等の4.26mの全長に、全高は1.4mと低めで、全幅はパサート並の1.81mとワイド。前衛的なボディデザインは、2006年に発表された時のコンセプトカーのものとほとんど変わっていなかった。スポーツモデルの基本手法であるロー&ワイドフォルムながら、長めのルーフ(フォルクスワーゲン社はワゴン・クーペルーフと呼ぶ)を採用し、大人4人が快適に過ごせる室内空間を確保しているのが特長。「1年中楽しめるスポーツカーにした」とフォルクスワーゲン社は語っている。

エンジンは4種のTDIとガソリンTSIエンジンの計5種が用意され、パワーバリエーションは90kWから147kWとなる。ミッションには、Driving Futureでも今年1月29日にも紹介した7速DSGが搭載される。また多彩なシャシコントロール技術や機構を採用することで、高い走行性能も発揮しているという。

かつてのシロッコが大成功を収めることが出来たのは、コンパクトで使いやすいスポーツカーであったことの他に、手頃な価格なのにスポーティな装備が充実していたことが要因に挙げられる。そこで今回のモデルでもその点は考慮されており、フォルクスワーゲン社が「価格的にみて、世界で最も装備が充実したスポーツカー」と表現する通り、数多くの装備をオプションではなく標準装着としている。17インチアルミホイール、スポーツシート、エアコン、ESP、ブレーキアシスト、革製ステアリングなどだ。

発売時期は、欧州向けには今年初秋が予定されており、他の地域は来年から順次発売とアナウンスされている。

燃費が約29.5km/L! ゴルフTDIハイブリッド

その驚異の低燃費は、ハイテクディーゼルエンジン、モーター、そして7速DSGの組み合わせで成し遂げられた。
 
ゴルフTDIハイブリッドは、その名の通りターボディーゼルエンジンを基本としているコンセプトカーだ。100キロをわずか3.4Lで走るハイブリッドシステムは、必要に応じてパワーソースをエンジンとモーターを切り替える。モーターのみの使用であればゼロエミッションモードが実現したり、走行を停止すると停車自動的にエンジンも停止させる機能を備えている。

パサートバリアントTSIエコフューエル

天然ガス仕様のパサートバリアントTSIエコフューエルがワールドプレミアでお目見えした。環境への配慮と経済性の良さを併せ持つ天然ガスを燃料とした乗用車はこれまでにも存在したが、あまりパワーのない「大人しい」ものであるというのが定説だった。
 
だが、パサートバリアントTSIエコフューエルでは110kWを発揮するTSIエンジンを搭載し、かつての天然ガス車のイメージを払拭している。。ターボ付きダイレクトインジェクションのエンジンを天然ガスでオペレートさせることに成功したのは、フォルクスワーゲン社が世界で初めてとなる。気になる燃費は100km走行あたり5.2kgのガス消費となる。

今回はバリアントモデルで発表されたが、2008年の終わり頃に発売される際には、セダンボディバージョンも登場する予定だ。

シャラーンにもブルーモーションが登場

「ブルーモーション」とは、エアロダイナミクス、トランスミッション、ディーゼルエンジンの3つの特性をアレンジすることで、通常エンジンの車両の燃費を向上させるフォルクスワーゲン社の戦略のことである。2006年にポロ・ブルーモーションが発表されたのを皮切りに、ゴルフやトゥーランでも登場し、セアトブランドのイビザにも採用されている。

シャラーンは、フォルクスワーゲン社とフォード社のジョイントベンチャープロジェクトとして1995年から製造・販売されている大型ミニバンで、その名はペルシャ語の「王様を運ぶ籠」の意味を持つという。日本での正規輸入販売は行われていない。

今回ワールドプレミアで登場したブルーモーションのシャラーンの燃費は約16.6km/Lで、通常モデルに比べておよそ10%の燃費向上を果たしたことになり、同時に二酸化炭素排出量も、従来モデルの177g/kmから159g/kmまで減少していると発表された。エンジンは103kWを発揮するターボディーゼルで、これにより7人乗りの大型ボディながら軽快に走ることができるという。

ゴルフバリアントTDI 4モーション

ゴルフバリアントの、フルタイム4WDバージョン「4モーション」が登場。4WDシステムは、前輪駆動を基本としたシステムだが、必要な場合にはトルクのすべてを後輪に供給することも可能な、状況に応じて全後輪のトルク配分を変化させることができるものだ。

77kwのエンジンは最高速185km/hを発揮し、燃費は約16.6km/Lを達成する。4WD化されたことで、牽引能力が最大1500kgまでにアップし、これは従来のFFモデルに比べて100kg分の向上を果たしたという。

Report:染谷英一郎
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