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ランチア デルタ
LANCIA

栄光の象徴から進化の象徴へフルモデルチェンジ
ランチア デルタ

ジュネーブショーで、新型ランチア・デルタがアンベイルされる。フルモデルチェンジされた新型車がこうして発表されるのは、ランチア社が創業100周年を迎えて以降これが初めてとなる。
[2008/03/04]

デルタ。その名に相応しい内容とは?

ランチアはフィアットグループの中で高級かつ高性能車のブランドとして知られているが、その地位を確固たるものにしたのが、ストラトス、037ラリー、そしてデルタで参戦していた世界ラリー選手権での活躍だ。特にデルタは、90年代前半にランチア社がラリー活動を休止するまで、破竹の連勝記録を打ち立てていたことで、ラリーファンならずともその名を知る人が多い。しかし、第2世代のモデルが2000年に生産を終了したのを最後に、デルタの名は聞かれなくなっていた。

そのデルタが、ジュネーブショーでフルモデルチェンジされて復活する。

デルタの名が「特別なもの」であることはランチア社自身は承知していて、「その名が自動車の歴史に残ったのは、常に進化と変革を続け、卓越した存在でいたからです。新生デルタは、これまでランチアを牽引してきたスピリッツを、エレガントなボディに込めたモデルとなっています」と説明する。

デルタ復活の予兆は数年前からあった。2006年のベネチア映画祭およびパリサロンで発表されたコンセプトカー「デルタHPEコンセプト」は、実用的な5ドアハッチバックスタイルを堅持しながら流麗で、かつエレガントな印象を身にまとった姿で人々を魅了し、市販車の登場を渇望させた。あれから2年。デルタはようやく復活する。

スポーツカーの元気の良さと、大型セダンのような乗り心地の良さが共存

デルタはミディアムセダンカテゴリーに分類されるが、全長4.5m、全幅1.8m、全高1.5mというサイズから、クラスをリードする居住性を確保したという。ガラスルーフを採用し、サイドウインドウの面積も大きく取ったことで、抜群の開放感も提供出来たとランチア社は自負する。可倒式スライドリアシートのおかげで、広いカーゴスペースも確保している。装備では、ステアリングのボタンで操作が可能なBOSE製の高性能オーディオとナビゲーションシステム・Blue&Meを採用し、快適な移動の演出も出来たという。
 
エンジンは、ディーゼルとガソリンの両方を織り交ぜて120hpから200hpまでのラインナップが用意されている。ミッションはマニュアルだけでなくATも用意され、さらに最新世代の横滑り防止装置などが搭載されたため、ドライバーは安全かつ簡単に、デルタのパフォーマンスを楽しめるという。

残念ながら今の日本ではランチアの正規輸入・販売は途絶えてしまっている。が、新型デルタのデビューをキッカケに、再開されるとの見通しもウワサされている。新型デルタでのモータースポーツへの参戦計画なども公表されていないが、日本だけでなく世界中で待ち望む声は根強い。デルタ復活を好機に、ランチアブランドが再び名を轟かせることを期待したい。

Report:染谷英一郎
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