モーターショー

ついに水中を自在に進める水陸両用車が登場
リンスピード スキューバ
映画「私を愛したスパイ」から30年。大人の夢を実現した「高性能おもちゃ」がジュネーブショーでお披露目される。[2008/03/03]
陸上ではゼロエミッションカー。水中では噴射式のスクーター
水陸両用車は、軍用車を含めて過去に何台か登場している。しかし、それらが進むのは水中ではなく、船のように浮かんで水上を進むものばかりだった。リンスピード社の社長Frank M Rinderknecht氏は、ロジャー・ムーアが主演した007シリーズ「私を愛したスパイ」に登場した、水の中を泳ぐように進むクルマを創りたかったのだと話す。
全長3.785m、全幅1.940m、全高1.117mのボディはコンパクトだが、デザインは見ての通り「ボンドカー」と呼ぶに相応しい、スポーティでエレガントさがある。オープンカーとしたのは、万一の場合を想定した乗員の安全への配慮というが、この他に水中での車重や浮力の減少の為でもあるという。もしクローズドボディとした場合、水深10m(軍用車両と一線を画すために定められた最大深度)を航行中にドアを開けることは水圧の関係で不可能になる。また、車内に2立方メーターの空気が存在すると、水中ではその空気が2tもの重さとなるのだという。
動力源はリアコンパートメントに収納されたリチウムイオンバッテリーとモーターとなる。ゆえに、陸上では排気ガスを一切出さないゼロエミッションカーとなる。水中での推進力は水中スクーターと同じで、吸い込んだ水をフロントフェンダー左右にある噴射口から吹き出すことで得る。噴射口の角度や噴射量を変化させることで、上下左右の進行方向を調節する。この技術は、ドイツ製水中スクーターSeabobのものを応用したものだ。
全長3.785m、全幅1.940m、全高1.117mのボディはコンパクトだが、デザインは見ての通り「ボンドカー」と呼ぶに相応しい、スポーティでエレガントさがある。オープンカーとしたのは、万一の場合を想定した乗員の安全への配慮というが、この他に水中での車重や浮力の減少の為でもあるという。もしクローズドボディとした場合、水深10m(軍用車両と一線を画すために定められた最大深度)を航行中にドアを開けることは水圧の関係で不可能になる。また、車内に2立方メーターの空気が存在すると、水中ではその空気が2tもの重さとなるのだという。
動力源はリアコンパートメントに収納されたリチウムイオンバッテリーとモーターとなる。ゆえに、陸上では排気ガスを一切出さないゼロエミッションカーとなる。水中での推進力は水中スクーターと同じで、吸い込んだ水をフロントフェンダー左右にある噴射口から吹き出すことで得る。噴射口の角度や噴射量を変化させることで、上下左右の進行方向を調節する。この技術は、ドイツ製水中スクーターSeabobのものを応用したものだ。
数多くの先端技術を集結
1977年創業のリンスピード社は、ポルシェなどのチューニング用パーツのメーカーとして知られているが、同時にユニークなコンセプトカーを数多く生み出すことでも知られており、2004年には水中翼船と自動車を合体させた独自の水陸両用車などを発表している。これらのコンセプトカーの開発を通じてリンスピード社は数多くの先端技術を生み出すと同時に、高い技術を持つパートナーとの連携を強めてきたが、今回の「スキューバ」に使われている技術は、それらの粋を集めたものと言える。
ボディワークには超軽量素材がふんだんに使われており、ホイール(AEZ製)やサスペンション(KW製)、タイヤ(ピレリ製)も軽量かつ錆びない素材が使用されている。完全耐水性の内装や各種メーター類などもそうだが、安全巡航を手助けするレーザーセンサー技術の採用など、水中はもちろん、陸上走行時の安全性にも最新技術が盛り込まれている。
また、リンスピード社は環境への配慮にも熱心で、その姿勢はスキューバをゼロエミッションカーにしたことにも現れているが、潤滑油やグリス類にMotorex社が開発した生物分解性油脂を採用していることも特筆すべきであろう。これらの取り組みについてRinderknecht氏は、「出来る限り自然を汚染しないクルマを生み出したかったのです。なぜなら、スキューバは水の中を走ることが出来るのですから、水中汚染についても考えたのです」と語っている。
スキューバはコンセプトカーという位置づけで、市販予定はないとされている。しかしジュネーブショーでお披露目されれば、世界中の好事家からオファーが殺到すると考えられる。日本で見る機会は訪れるだろうか?
Report:染谷英一郎
ボディワークには超軽量素材がふんだんに使われており、ホイール(AEZ製)やサスペンション(KW製)、タイヤ(ピレリ製)も軽量かつ錆びない素材が使用されている。完全耐水性の内装や各種メーター類などもそうだが、安全巡航を手助けするレーザーセンサー技術の採用など、水中はもちろん、陸上走行時の安全性にも最新技術が盛り込まれている。
また、リンスピード社は環境への配慮にも熱心で、その姿勢はスキューバをゼロエミッションカーにしたことにも現れているが、潤滑油やグリス類にMotorex社が開発した生物分解性油脂を採用していることも特筆すべきであろう。これらの取り組みについてRinderknecht氏は、「出来る限り自然を汚染しないクルマを生み出したかったのです。なぜなら、スキューバは水の中を走ることが出来るのですから、水中汚染についても考えたのです」と語っている。
スキューバはコンセプトカーという位置づけで、市販予定はないとされている。しかしジュネーブショーでお披露目されれば、世界中の好事家からオファーが殺到すると考えられる。日本で見る機会は訪れるだろうか?
Report:染谷英一郎
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