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フォルクスワーゲン space up! blue
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LAオートショー2007
フォルクスワーゲン space up! blue

フォルクスワーゲンは、LAショーで「space up! blue」というコンパクト 1BOXボディに燃料電池パワートレインを組み合わせた、ゼロエミッションカーを出展した。
[2007/11/19]

第二世代の燃料電池システムを搭載

フランクフルトショーの「up!」、東京モーターショーでの「space up!」と続いたフォルクスワーゲンの次世代スモールカー コンセプトは、大人4人に十分な居住空間を確保しながら、ボディが小型・軽量であることを最大の特徴とするコンセプトカーだ。ボディが軽ければ相対的に燃費性能が向上するためクリーン化に繋がるし、低コストで作りやすい。そうしたことから、これら一連のスモールカー ファミリーは、フォルクスワーゲンの近未来型コンパクトの在り方を示したコンセプトカーだと考えられた。

そして11月にロスで開催されたLAモーターショーでは、その続編とも言える「space up! blue」が登場。これは東京ショーで発表された「space up!」をベースとしながら、パワートレインに革新的な技術を用いた未来型コンセプト。「up!」 や「space up!」のさらに先を見据えたコンセプトカーだといえる。

その特徴は、“第二世代”の高温型燃料電池システムを搭載していること。高温型燃料電池は、従来の(これとて次世代技術だが)低温型燃料電池より、より実用的で、耐久性や出力性能(最高速など)にも優れるという。燃料電池システムというのは水素の生成過程で熱を発生するが、その熱に対する(イオン交換膜の)許容範囲を高めたのがこの高温型燃料電池の特徴だ(関連記事:フォルクスワーゲンの最先端技術研究所 取材レポート)。

ゼロエミッションで、最大354kmの移動が可能

「space up! blue」は、12個のリチウムイオンバッテリーを搭載しており、そのリチウムイオンバッテリーへは、燃料電池システムで生成した電気だけでなく、電源コンセントから直に充電することも可能になっている。さらにルーフにソーラーパネルが取り付けられており、太陽エネルギーも利用できる。

航続距離は、充電した電気だけを使う場合で約105km。通勤、通学用の電気自動車として十分に機能する距離だ。さらに燃料電池システムで作る電気を使えば、さらに約249kmの走行が可能。つまり1回のエネルギーチャージ(バッテリーの充電+水素補給)で、最大で約354kmの移動が可能になる。

ボディサイズは、全長3680m×全幅1630mm×全高1570mm。搭載する高温型燃料電池は従来の燃料電池より冷却システムを簡素化できるため、小型化にも適している。またバッテリーなども床下に収まっているため、キャビンにはspace up!のそもそものコンセプトである大人4人が移動できる空間をしっかり確保。その上で、ゼロエミッション(無排出)を実現した「space up! blue」は、10年後の理想的なファミリーカーとなっているかもしれない。

Report:曽宮岳大
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