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ジュネーブショー2007特集
マセラティ グランツーリスモ

ジュネーブショーでデビューしたマセラティ グランツーリスモは、アメリカ市場をメインターゲットするラグジャリーGT。車格的にはポルシェ 911やメルセデス SLあたりがライバルになりそうだ。
[2007/03/09]

気軽に転がせる高級2ドアクーペ

プレビュー記事でお伝えしたマセラティの新型クーペ「グランツーリスモ」がスイスで華やかなデビューを飾った。そこで今回は続報として、今年中に日本で販売される同モデルの詳細をお伝えしよう。まず先にデビューしたクワトロポルテ オートマチックとこのグランツーリスモは、同ブランドのグローバルセールスを伸ばすための期待の星として、最大のマーケットであるアメリカ市場を主に狙ったモデルだ。

メルセデスやポルシェをすでに所有したことがあるような、定番高級車では飽き足らない高所得者に対して、“イタリアン・ビューティ”をカタチにしたマセラティは、その美しいデザインやニッチカーゆえの特別感、長いブランドヒストリーなどから、ファッション性/ブランドイメージ的にバッチリ刺さるであろうことは容易に想像できる。が、1000万円を越えるラグジャリーモデルにして、“カンビオコルサ”や“デュオセレクト”といった、マセラティの従来のオートモード付きマニュアル トランスミッションは、なにぶんスポーティ過ぎて、高級車を気軽に転がしたいユーザーには必ずしも歓迎される要素になるとは限らない。

そこでマセラティは、より簡単に操作できる一般的なオートマチックを用意したわけだが、その“用意”というのが、レーシングテクノロジーを駆使して設計されているマセラティ車の場合、普通のクルマよりだんぜん手間とコストが掛かる。エンジンの重心高が低いドライサンプ、車体の前後重量配分をバランス良くするためにミッションを車体後方に配置したトランスアクスルといったパワートレイン・レイアウトにより、エンジンの直後にオートマチックミッションを配置する一般的なレイアウトにするには、プラットフォームを前後とも改良しなければならないからだ。実際、グランツーリスモ(とクワトロポルテ オートマチック)ではトランスミッションの位置をリアからフロントへと移す大改造が施されている。

クワトロポルテとグランンツーリスモは、スタイリングもそしておそらく走りも全く別のクルマだが、車体設計(またはその投資回収)の面からいえば、その手間のかかったプラットフォームを2台でシェアできるメリットは大きいはず。グランツーリスモのシャシーは、クワトロポルテ オートマチックをベースに、2ドア・ショートホイールベース化したもの。よって同じではないが、フェラーリ由来の4.2リッターエンジンやZF製の6速ATなど、共通する基本コンポーネントも多い。またダブルウイッシュボーン式のフロントサスペンションもクワトロポルテのそれをベースに、可変ダンパーを採用し差別化を図ったものを採用している。

クルマの付加価値を高める他の要素としては、高級アクセサリーブランドで有名な「フェラガモ」製のラゲッジセットが用意される点に注目したい。同キットはフェラガモのトランク、ウィークエンドバッグ、化粧ポーチ、スーツホルダー、シューズケースを同梱したもの。なお、マセラティ グランツーリスモの北米での車両価格は11万ドル(約1300万円)ほどになる見通しだ。

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Report:曽宮岳大




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