日産自動車は、小型電気自動車のコンセプトモデル「ミキシム」をフランクフルトショーに出展すると発表した。来るべきEV時代にコア技術となるスーパーモーターを搭載している。
バーチャルからリアルへのフィードバック
フランクフルトショーで日産自動車ブースの目玉となりそうなのが、Mixim(ミキシム)。インターネットを使いこなすコンピューター世代の若者をターゲットに想定し造られたこのクルマは、“バーチャル”から楽しさのヒントを取り入れているところが面白い。
ダッシュボードには「センターバーチャル ディスプレイ」が備わり、車外の映像とバーチャルを組み合わせたコンピューターゲーム感覚の合成映像が映し出される。つまり実際に無いものまで見えるわけだ。メーカーがこの技術をどのように使おうとしているのかは分からないが、例えば法定スピードをオーバーした時に路上にニョロッと警官の像を映し出すなど、使い方次第では安全運転に役立つかもしれない。
またパワートレインを電気モーターとしているのも未来のクルマらしいところ。ミキシムには、“スーパーモーター”と呼ばれる最新技術が使われる。これはひとつのモーターから2軸の出力を取り出せるのが特徴で、例えばモーターとしての機能とジェネレーター(発電機)としての機能を併用したり、左右輪で異なる駆動力を伝え、旋回力を生み出すなど、様々な可能性を秘めている。EV時代が到来した暁には、ニッサンのコア技術となりそうな優れた技術である。
もっともこのミキシムというクルマ自体は、市販化が予定されているわけではない。しかしこのクルマに使われている数々の技術はすでに研究開発が進められているものなので、いつか実現するだろう。というわけでこのミキシム、「ニッサンが造れば電気自動車はこんなに楽しくなる」というのをヨーロッパにアピールする効力は高そうだ。
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Report:曽宮岳大
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