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ジャガー XFシリーズ
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フランクフルトショー2007特集
ジャガー XFシリーズ

ジャガーは、Sタイプの後継モデルとなる新型XFシリーズの市販モデルをフランクフルトショーで初公開した。コンセプトカーとはややカタチが変わってしまったが……。
[2007/09/14]

やや無難なカタチに落ち着いたスタイル

今年1月のデトロイトショーでコンセプトモデル「C-XF」が発表された新型XFシリーズ。その市販モデルがついに発表となった。ジャガーといえば、注目したいのはまずデザイン。特にこのクルマはコンセプトカーが抜群のプロポーションを持っていただけに市販バージョンには大いに期待していたが、やはりコンセプトカーのデザインをそのまま踏襲というわけにはいかず、若干の手直しが加えられている。

パッと見でわかるコンセプトカーからの変更点は、カミソリのようにシャープな印象だったヘッドライトが比較的オーソドックスなカタチに変更され、フロントグリルの“彫り”も浅くなった。またコンセプトカーではボディが全体的に低いプロポーションでクーペのようにまとまっていたが、市販モデルではグリーンエリアが拡大し、セダンライクなスタイルになった(実際にセダンだが)。他にもリアドアのヒンジがCピラーにあったのが一般的な位置に移されたことなど違いは結構あり、コンセプトカーと比べると、やや無難なカタチに落ち着いた感じだ。

もっともこのセグメントのクルマはビジネスサルーンとして使われることが多いため、スタイリングだけを追求するわけにはいかなかったという事情もあったのだろう。実際、室内には大人5人が乗れる居住空間を確保することが命題として挙げられたようで、そのためボディサイズも同クラスの中で一番大きい。このクラスは、代表格であるメルセデスEクラスやBMW5シリーズより、アウディA6が若干広くて大きいという図式になっているが、ジャガーXFは、そのA6よりさらに45mm長く、25mmワイドな、全長4961mm×全幅1877mm、ホイールベース2909mmのサイズで登場。一昔前のXJシリーズよりも大きいほどだ。

従来のジャガーと一線を画するコンテンポラリーな内装

トランク容量も広く、最大容量は540リットル(スペアタイヤ積載時は500リットル)を確保。現行のSタイプはジャガー伝統の“尻下がり”デザインとなっているが、XFはヒップアップシェイプのため見るからにスペース効率が良さそうだ。またXFは空力性能にも優れていて、ジャガー車で初めて風洞実験前に計算流体力学を用いた設計手法がとられ、外板パネルからアンダートレイ、ミラーに至るまで形状が最適化されているという。結果的にCd値は0.29と優れた数値に仕上がっている。

内装は、ジャガーのこれまでのイメージを覆すほど、思い切ったリロケーションが行われている。従来の絶壁型のセンターパネルやJゲートは姿を消し、コンテンポラリーな雰囲気に先端テクノロジーを組み合わせたモダンなインターフェイスが用いられている。中でも新しさを感じさせるのは、“ジャガー ドライブ セレクター”と呼ばれる回転式のシフトレバースイッチだ。

XFの運転手順は、クルマに乗り込み、赤く点滅するエンジンスタートボタンを押すとエンジンが始動。すると鋳造アルミのダイヤルレバーが手のひらにせり上がってくる。指先でそのダイヤルを回転させ、「D」(または「S」)にシフトすればいい。パーキングブレーキは電子制御式なのでレバーを軽く引き上げるだけでロック解除できる。また、エアコン吹き出し口は回転しながら開くという洒落込んだ造りになっている。

バリエーションは、3リッターV6、4.2リッターV8 NA、4.2リッタースーパーチャージド、それに2.7リッターディーゼルの4タイプが用意され、全モデルに6速ATが組み合わされる。新型XFシリーズはまもなく受注がスタートし、2008年3月より順次デリバリーが開始される予定となっている。


Report:曽宮岳大
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