1. TOP
  2. Chevrolet
  3. モーターショー
  4. シボレー ボルト コンセプト

[Chevrolet]

[2007/01/12]

デトロイトショー2007
シボレー ボルト コンセプト

シボレー ボルト コンセプトGMは、シボレー、サターン、キャデラック、ビュイック、ハマーなど、多数のブランドをグループに従える割には、ワールドプレミアの数が4台と少なめ。「数ではなく質で勝負」、そう思わせるエキシビジョンを展開していた。

電気自動車の抱える問題をクリア

GMグループは、昨年11月末に行われたLAショーで、リック・ワゴナーCEOがショー開幕時に演説を行い、石油に頼らない次世代パワートレインを積極的に開発していくことを示していた。GMはこれまでも、燃料電池やハイブリッドなど先進技術の開発を進め、一部実用段階までこぎ着けているが、その演説で強調していたのは、今後は並行して電気自動車の開発を進めていき、数年以内の発売を予定しているという内容だった。

排出ガスを出さない電気自動車は、90年代に環境問題解決に向けた取り組みが本格化する初期段階で注目され、各社から様々なコンセプトが登場、中には限定的に市販されたモデルもあった。しかしその後、ハイブリッドカーが登場すると、電気自動車はまるで主役の座を奪われたかのようにその存在感が窄んでいった。そうなった最大の理由は、バッテリー性能の問題。簡単にいえば電気自動車は充電に時間が掛かる割に、走行できる距離が少ない。つまり航続距離が少ないことが一番の問題だった。あとはコストの問題や重量が重くなってしまうなどが挙げられるが、いずれもバッテリー関連の問題だ。

その問題を解決したのが、今回デトロイトで発表されたシボレーのVOLT(ボルト)コンセプトだ。ではどのように解決したかというと、「EVレンジ・エクステンダー」と呼ばれる大型リチウムイオン電池を核に、それを家庭用コンセントを使って充電可能とし、かつバッテリー切れに備えて発電用の小型エンジンを搭載することによって、航続距離を大幅に延ばすことに成功しているのだ。

通常は、110ボルトのコンセント(アメリカの一般的な家庭用電源。ちなみに日本は100ボルト)に6時間プラグを繋いでおけば充電は完了する。これで走行できる距離は40マイル(約64km)。アメリカ人の半数以上は通勤距離20マイル(約32km)ほどの場所に住んでいるそうなので、これで多くの人にとって実用に足る距離が稼がれたことになるが、この程度の航続距離ではまだ不安が残る。そこでエンジンの出番となる。ボルトでは、排気量1リッターの小型ターボチャージャーエンジンで発電を行い、バッテリーを充電する。するとリッターあたり21km、航続距離は最大640マイル(約1024km)となる。これなら一般的なクルマの2倍にあたるので航続距離は十分。このパワーユニットが、現在市販されているハイブリッドシステムと異なるのは、エンジンでは駆動を行わず、あくまで充電専用としているところだ。

また、そのエンジンは、通常のガソリンに加え、エタノール85%にガソリン15%を混合した燃料「E85」にも対応している。さらにボルトに採用されている「E-flex」と呼ばれるシャシーは、エンジンのみならず燃料電池による発電も考慮して設計されており、様々なパワートレインの搭載を汎用性の高い小型4人乗りシャシーで実現していることも大きな特徴となっている。つまり、ガソリンやE85、あるいはディーゼル、燃料電池など、様々な燃料や発電装置で走行可能とすることで、多様化する次世代のエネルギー社会に向けスタンバイ OKとしているのだ。

次の車へ→

デトロイトショー 特集TOPへ

Report:曽宮岳大

[Chevrolet]のおすすめコンテンツ

リンク

[モーターショー]のおすすめコンテンツ

リンク

carview車買取