サーブは、バイオエタノール燃料で走る400psのエコスポーツ「エアロ X コンセプト」をジュネーブショーで発表した。
バイオエタノール車とは?
サーブは、航空機メーカーを起源とする自社ブランドイメージと持続可能なクルマ社会への取り組みを融合させたコンセプトカー「エアロX」をジュネーブショーで発表した。特徴は、バイオエタノールで走るパワートレインを採用したことと、ドアを持たないユニークなボディを採用していることだ。
まずパワートレインについてだが、使用するのは100%バイオエタノール燃料。「バイオ」燃料とは、植物から取り出される燃料のことで、「エタノール」は、でん粉や炭水化物などの糖類を発酵させて作るアルコールのこと。つまり「バイオエタノール」は、植物から抽出されるアルコール系燃料のことで、ガソリンエンジンに使用できる。ちなみにディーゼルエンジン用のバイオ燃料はバイオディーゼルという。
これらバイオエタノールやバイオディーゼルなど植物由来の燃料のことを総称してバイオマス燃料というが、これが環境にやさしいとされる理由は、石油から作られる化石燃料と違って、原料である植物が成長過程(光合成)で二酸化炭素を吸収するため。つまりクルマから吐き出されるCO2は、もともとは植物が大気中から吸収したものと見なすことができるからだ。油田ではなく畑(トウモロコシなど)から原料が採れることから、持続可能な燃料のひとつとして注目されている。
バイオエタノールを使うことのメリットは、CO2を増やさないことのほか、ガソリンよりオクタン価が高く出力アップできることが挙げられる。このサーブ・エアロXは、2.8リッターV6ツインターボ(可変バルブタイミング付き)を搭載するが、そのスペックは最高出力400ps、最大トルク51kg-mとパワフルだ。
逆にデメリットとされる部分は、燃料消費量がガソリンより多い、アルコール燃料ゆえ金属を溶融・腐食させる、低温始動性が劣るなど。そこでメーカーは、金属部品の防食対策やゴム系部品の膨潤対策を施したり、低温始動性についても様々な対策を講じるなどして、バイオエタノール車の実用化に向けた取り組みを行っている。
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