独ダイムラークライスラーは3月のジュネーブショーで、いよいよ「メルセデス・ベンツBクラス」の市販モデルを発表する。
Aクラスの兄貴分はSクラス並の広さを確保
2004年のパリ・サロンで、「ビジョンB」という名前で出品されていたメルセデス・ベンツのニューコンパクト「Bクラス」が、3月のジュネーブショーでいよいよベースを脱ぐ。メルセデスはこの新シリーズで、乗用車の走りとワゴンをも上回るユーティリティを実現したことから、“コンパクト・スポーツツアラー”というキャラクターで新たな市場開拓と顧客発掘を狙う。
「Bクラス」という車名から、Aクラスのひとつ上のシリーズであると想像つくが、その読みは間違っていない。Bクラスの全長は4270mmで、新型Aクラスと比べると430mmも長く、ボディが一回り以上大きい。またホイールベースは2778mmもあり、Cクラスと比べても60mm長いのだ(全長はCの方が265mm長い)。タイヤを4隅に追いやったパッケージングにより、Bクラスは踏ん張り感のあるルックスに仕上がっているだけでなく、後席の足元スペースについては実にSクラスにも匹敵する広さを確保しているという。
この短いボディながら広い室内スペースを確保できた秘密は、Aクラスの2重構造ボディ、いわゆる“サンドイッチフロア”をベースとしているからで、万一の衝突の際もエンジンが車内に侵入しない安全ボディを採用。また、タイヤの横滑りを制御するESPに電動パワーステアリングの制御を加えることで、滑りやすい路面での安定性を高めている。ちなみに駆動方式はFFだ。
Bクラスのもうひとつの特徴は、室内を乗用車らしい上質な雰囲気に仕上げながら、たくさんの荷物を詰める積載性を確保していること。リアシートと助手席はリムーバブル式で、5人乗り状態で544リットルの荷室容量は最大2245リットルまで拡大できる。
エンジンは様々なバリエーションがあり、ガソリン車だけで4種類用意される。いづれも4気筒エンジンで、最高出力95hp仕様から193ps仕様まで、種類は豊富だ。最もパワフルなのは「B200ターボ」。排気量2リッターのターボエンジンを積むこの高出力バージョンは28.6kg-mの最大トルクをもって、0~100km/h加速を7.6秒でこなす。このモデルにのみ6速MT仕様が組み合わされるが、その他の普及モデルでは、5速MTまたは“オートトロニック”と呼ばれる新開発のCVT搭載車が選べる。
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