ジャガーはフランクフルトショーで、新型XKクーペと同時に、オープン版の「XKコンバーチブル」を発表した。
美しさを保つ秘訣
ジャガーが、2シーターオープンの「XKコンバーチブル」をフランクフルトショーで発表した。このオープンモデルはXKクーペと同様に、アルミモノコック構造をはじめとする、軽量コンセプトによって作られたボディを身にまとう。そのため全長4.8m級のラージクラスにして、車重は1635kgに収まっている。現行のXKRコンバーチブルがスーパーチャージャー付きとはいえ、車重が1810kgあることを考えると、新型は約1割ものダイエットに成功している計算になる。
もうひとつ注目すべきは、オープン状態でのその美しいシルエットだ。ジャガーといえば、ボンネットラインが低く、全体的にスリムなプロポーションを代々特徴としてきたのはご存じの通り。その“伝統”が、新型コンバーチブルでいささかも失われていないのは特筆モノだろう。
さらに新型XKシリーズでは、その美しいスタイリングと歩行者保護という新しい要求を両立させるために、ある工夫が凝らされている。“デプロイアブル・ボンネット・システム”と呼ばれるその新装備は、事故の際に歩行者に与えるダメージを軽減するため、衝撃を感知するとボンネットが自動的に跳ね上がるようになっている。その結果、エンジンとボンネットの間に空間が生まれ、吸収材の役目を果たすようになっているのだ。もちろん、これはクーペにも採用されている。
ところで最近では、メルセデス(SL系)やプジョー(CC系)、ボルボ(新型C70)など、いわゆるクーペカブリオレと呼ばれるメタルトップ式のルーフを採用するオープンカーが増えてきたが、ジャガーやBMW(6シリーズ)はあいかわらず幌製のルーフを採用している。それはおそらく幌式のモデルは、オープンカー特有のトラディショナルな雰囲気を持つだけでなく、ルーフをコンパクトに折り畳め、かつ車重を軽く仕上げられるといったメリットがあるためだろう。
その一方で、クローズド状態での静粛性・気密性の面ではメタルトップに分があるとされるが、新型XKシリーズでは3層構造の上質なファブリックを使用し、静粛性をアップ。さらにルーフはわずか18秒で開閉でき、開けたルーフがアルミ製トノカバーにすっぽり隠れるように仕上げるなど、あくまでも実用快適性とスタイリングの両方にこだわっている。
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