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キーワードは5つの“S”総合力を追求したミニバン専用モデル
グッドイヤー EAGLE RV-S
「ミニバン固有のウィークポイントをカバーするのはもはや当然、新しい世代はそれに加えて独自の魅力が必須」。EAGLE RV-Sは、こんな思想から生まれたグッドイヤーの最新作だ。では、ならではのポイントとは何か? 早速それを明らかにしていこう。[2008/03/05]
そこにはプラスαの機能が加味される!
背が高く、重心も高いミニバンはタイヤにもそれなりに特定の条件が求められる。だからこそ純正装着以外の、いわゆるリプレイス商品でもミニバン専用タイヤなるものがもてはやされているのだが、今やそうした流れも第2フェーズに入ってきたようだ。
ミニバンが宿命的に抱える問題、ふらつきや腰砕け感、偏摩耗を抑制するという第1次的な機能を持つのはすでに常識であり、それにプラスαが求められている。発売されたばかりのミニバン専用タイヤ、グッドイヤー・イーグルRV-Sのコンセプトも、まさにそういった考えに基づいていて、静粛性やスポーティ感を重視して開発しているという。
ミニバンそのものが、単なる多人数乗車に加えスポーティやラグジャリーというキャラクターを持ち始めているなか、タイヤもそれに追従していっているわけだ。
今回の試乗では従来製品のRVとの比較をしたのだが、RV-Sに乗り替え、走り始めた瞬間に感じたのは滑らかな走行感覚だった。RV-Sは、グッドイヤー独自のコンパウンド技術から生まれた「バイオ・トレッド」を採用している。これは天然素材のトウモロコシを原料にしたものだが、ゴムに柔軟性があるのが特徴だという。RV-Sで感じた滑らかさは、その恩恵があるからだろう。タイヤ表面のアタリが優しい感触で、路面の小さな凹凸をしなやかにいなす。RVで感じた低速域での微細な突き上げが払拭されている。
また、スーッと抵抗感なく転がっていく感覚も得られており、上質な乗り味といえる。静粛性向上のために「NVRラバー」という特殊防振ゴムが採用されているが、その効果が滑らかで上質な乗り味にも繋がっているようだ。
もうひとつ、静粛性に大きく貢献しているのがトレッドパターン。従来のRVのように外側のブロックが大きめで、見た目にもアグレッシブなものから、リブ系の大人しめのパターンへと変更されていることからも、静粛性に気を遣ったことが伺いしれる。ただし、今回は残念ながら降雨のなかでの試乗となってしまい、RV-SとRVの静粛性の差を聞き分ける状況にはなかった。路面の水を巻き上げる音が大きく、残念ながらパターンノイズの差はわからなかった。
一方、ウェット路面でも運動性能の差については体感できた。RVと比べると、ゴツゴツっとした感触はなく、ステアリング操作に対して過度にレスポンスするようなことはないのだが、不思議とシッカリ感はあって絶対的なグリップも高い。これはビード部の剛性アップが効いているそうで、コーナリング時の接地面積が向上しているという。トレッドの変形が少なく、イン側も効果的に路面を捉えているのだ。操舵初期のレスポンスを高めてスポーティ感を演出するのではなく、適度に自然な感覚。ロールするほどに粘り強くグリップを発揮してくれる感覚が頼もしい。比較的低重心でスポーティなサスペンションをもつミニバンに履かせても、満足いく性能を発揮することだろう。
今回はRVとのブレーキング比較テストも行なった。それほど速度を乗せていなかったために制動距離に大きな差が出るほどではなかったが、ウェットでもRV-Sの方がシッカリと路面に食いつく感触は得られていた。
総じて見ると、しなやかなゴム質でスムーズに走り、接地面積の拡大でグリップ力も稼ぎ出す。上質感とスポーティには、相反する要素も含まれると思うが、RV-Sはバランス良くそれらを高めることに成功しているといっていいだろう。つまり、1次的な機能だけではなく付加価値を備えた新世代ミニバン・タイヤと謳っているだけのことはあるわけだ。
Report:石井昌道
Photo:水野孔男
ミニバンが宿命的に抱える問題、ふらつきや腰砕け感、偏摩耗を抑制するという第1次的な機能を持つのはすでに常識であり、それにプラスαが求められている。発売されたばかりのミニバン専用タイヤ、グッドイヤー・イーグルRV-Sのコンセプトも、まさにそういった考えに基づいていて、静粛性やスポーティ感を重視して開発しているという。
ミニバンそのものが、単なる多人数乗車に加えスポーティやラグジャリーというキャラクターを持ち始めているなか、タイヤもそれに追従していっているわけだ。
今回の試乗では従来製品のRVとの比較をしたのだが、RV-Sに乗り替え、走り始めた瞬間に感じたのは滑らかな走行感覚だった。RV-Sは、グッドイヤー独自のコンパウンド技術から生まれた「バイオ・トレッド」を採用している。これは天然素材のトウモロコシを原料にしたものだが、ゴムに柔軟性があるのが特徴だという。RV-Sで感じた滑らかさは、その恩恵があるからだろう。タイヤ表面のアタリが優しい感触で、路面の小さな凹凸をしなやかにいなす。RVで感じた低速域での微細な突き上げが払拭されている。
また、スーッと抵抗感なく転がっていく感覚も得られており、上質な乗り味といえる。静粛性向上のために「NVRラバー」という特殊防振ゴムが採用されているが、その効果が滑らかで上質な乗り味にも繋がっているようだ。
もうひとつ、静粛性に大きく貢献しているのがトレッドパターン。従来のRVのように外側のブロックが大きめで、見た目にもアグレッシブなものから、リブ系の大人しめのパターンへと変更されていることからも、静粛性に気を遣ったことが伺いしれる。ただし、今回は残念ながら降雨のなかでの試乗となってしまい、RV-SとRVの静粛性の差を聞き分ける状況にはなかった。路面の水を巻き上げる音が大きく、残念ながらパターンノイズの差はわからなかった。
一方、ウェット路面でも運動性能の差については体感できた。RVと比べると、ゴツゴツっとした感触はなく、ステアリング操作に対して過度にレスポンスするようなことはないのだが、不思議とシッカリ感はあって絶対的なグリップも高い。これはビード部の剛性アップが効いているそうで、コーナリング時の接地面積が向上しているという。トレッドの変形が少なく、イン側も効果的に路面を捉えているのだ。操舵初期のレスポンスを高めてスポーティ感を演出するのではなく、適度に自然な感覚。ロールするほどに粘り強くグリップを発揮してくれる感覚が頼もしい。比較的低重心でスポーティなサスペンションをもつミニバンに履かせても、満足いく性能を発揮することだろう。
今回はRVとのブレーキング比較テストも行なった。それほど速度を乗せていなかったために制動距離に大きな差が出るほどではなかったが、ウェットでもRV-Sの方がシッカリと路面に食いつく感触は得られていた。
総じて見ると、しなやかなゴム質でスムーズに走り、接地面積の拡大でグリップ力も稼ぎ出す。上質感とスポーティには、相反する要素も含まれると思うが、RV-Sはバランス良くそれらを高めることに成功しているといっていいだろう。つまり、1次的な機能だけではなく付加価値を備えた新世代ミニバン・タイヤと謳っているだけのことはあるわけだ。
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