

それぞれ味わいの深さが究極に
達しているからこそ、
両車の違いが明らかになってくる。

 
AMGとアルピナそれぞれの考え方の違い

その違いは、ハンドリングとスタビリティにも現れている。CLS55は、スタビリティの高さを明確に意識させてくれる。エアマティックDCサスペンションをスポーツ1または2モードにしたときはそうだ。加減速やコーナリングで、ボディのムダな動きを抑える(スポーツ2は一般路ではダンピングが強すぎる)ためだ。それだけに、安心してステアリングをいつもよりも素速く切り込んでみる気持ちになれる。そうすると、操作の通りにボディサイズの大きさを感じさせない小気味よいハンドリングが確かめられる。
B5は、BMW545iが標準装備するアクティブ・ステアリング(ギア比の連続可変制御)やダイナミック・ドライブ(スタビライザーの連続可変制御)といった先端技術をあえて省いている。ダンパーの制御さえしていない。そのため、加減速やコーナリングでボディは少なからず変化する。
ところが、その変化はアルピナによって意図された動きなのだ。計算し尽くされたボディのわずかなピッチングやロールが、4輪の接地感を際立たせるのである。それだけに、ドライバーの操作に対してクルマが忠実に加速し減速し、コーナリングする実感が増す。
とくに、コーナー進入時にステアリング操作に合わせてアウト側のタイヤに荷重が乗り、それにともなうイン側のタイヤとのグリップの差によってコーナリングしていく感覚。あるいは、コーナーの立ち上がりで、リアタイヤに荷重を乗せながら路面を蹴り出すトラクション感の高さは、B5の走りの次元の高さの象徴となる。また、高速域になるほど4輪の接地感が増し、エアロダイナミクスによってスタビリティを確保しているあたりもB5ならではの特徴となる。
やはり違いがある。ボディがムダに動かないという、まさに誰にでも分かりやすいスタビリティを確保した上で、クルマによってもたらされた安心感を前提に、小気味よいハンドリングが楽しめるCLS55。ドライバーのアクセルやブレーキ操作、さらにステアリング操作に対して正確なレスポンスを示すことを、ボディの動きを通じたタイヤの接地感によって確かめながら、より高い次元の走りに臨みたくなるB5。
それは、AMGとアルピナの考え方の違いであり、メルセデス・ベンツとBMWの思想にも行き着く。パワーの質、ハンドリングやスタビリティの質、その味わいの深さが究極に達しているからこそ、違いも明らかになってくるわけだ。
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BMW ALPINA B5 Supercharge |

豪快さと繊細さを合わせ持つエクスクルーシブなBMW
BMWのスペシャリスト、アルピナが仕立てたエクスクルーシブサルーン。エンジンは、545i用の4.4リッターV8をベースに吸排気系やシリンダーヘッドを専用設計とし、さらにスーパーチャージャー装着によって最高出力510psを発揮。トランスミッションはアルピナ独自のスウィッチトロニック付き6速ATが組み合わせられる。インテリアには磨き上げられた高級ウッドと、ブルー×グリーンのアルピナステッチが随所に配される。ダコタレザーのスポーツシートはホールド性抜群。ホイールは19インチ20本スポークの「CLASSIC」を装着。

Specification
■全長×全幅×全高=4855×1845×1470mm
■ホイールベース=2890mm ■車両重量=1790kg
■エンジン種類/排気量=V8DOHC32V+SC/4398cc
■最高出力=510ps(375kW)/5500rpm
■最大トルク=71.4kg-m(700Nm)/4250rpm
■トランスミッション=6AT
■サスペンション(F:R)=ストラット:インテグラルアーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■ タイヤサイズ=245/40R19:275/35R19
■東京標準現金価格=15,490,000円
(問い合わせ先=ニコル・オートモビルズ TEL:0120-866-250)
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