Sports Car対決

マツダ・ロードスターRS

MAZDA ROADSTER RS

ロータス・エリーゼ
LOTUS ELISE

日本を代表するライトウエイトスポーツカーの実力とは!?
日英の「人馬一体」濃度を検証する

操る楽しさを突き詰めて作られた、日本を代表するライトウエイトスポーツカー、マツダ・ロードスター。初代はブリティッシュ・ライトウエイト・スポーツカーを手本に、「人馬一体」となるファンな乗り味を実現。
このほど3代目へと進化した新型ロードスターは果たしてそのテイストを踏襲しているのか――。今回は本家にあたる英国のエリーゼと比較することで、その「ヒラリヒラリ」濃度を検証してみたい。


リポート|吉田 匠|T.Yoshida フォト|高橋信宏|N.Takahashi


大ヒットFRオープンvs軽量スポーツの名門


 最近、3代目が発売されて注目を集めているマツダ・ロードスター。だが、これに対抗するクルマをヨーロッパ車から探そうとすると、意外に同類がいない。
  スポーツカーの本場イギリスには、1960年代だったらそれこそ石を投げればオープン2シーターに当たるというほど同類が多かった。しかし、'80年代初頭にそういったクルマの代表的存在だったMGBが生産を中止してからというもの、フロントエンジン後輪駆動、すなわちFRの小型オープン2座スポーツというのは、ほとんど絶滅してしまったのだった。
  もちろん、FRオープン2座の現行生産車が皆無になってしまったわけではない。たとえばイギリスのケイターハムやTVR、モーガンは今でもFRのオープン2座をやっているし、わが日本のホンダにもS2000というFRスポーツがある。けれども、それらの多くはスパルタンでマニアックなスーパースポーツになってしまい、かつてのMGやオースチン・ヒーレーのような、手軽に乗れるクルマでなくなってしまったのだ。
  しかしだからこそ、横置きエンジンのFF全盛の時代に、あえてエンジンを縦置き用に作り直して誕生させた初代マツダ・ロードスターが、あれほど世界中で人気を博したのだろう。気軽に乗れるFRのオープン2座スポーツは、今やマツダ・ロードスターがほとんど唯一の存在なのである。
  そこで編集部は、日本車たるマツダ・ロードスターのスポーツカー濃度を測る対抗馬に、イギリスの軽量スポーツカーの名門、ロータス・エリーゼを持ってきた。いうまでもなくエリーゼは、ミッドエンジン後輪駆動、いわゆるMRのオープン2シーターであり、しかも特殊なアルミモノコック構造のシャシーを持つなど、かなりエンスー色の強いクルマでもある。
  現在日本で発売されているエリーゼには4種類のモデルがあるが、今回ロードスターの対抗馬として輸入元のLCIから借り出したのは、最もベーシックな通称スタンダード・エリーゼだった。それでも税込標準プライスは432.6万円と、本革シートなどの装着オプションを含まないマツダ・ロードスターRSの標準価格250万円の、1.7倍強になる。
  走り出す前に軽くスペックをおさらいすると、マツダ・ロードスターのエンジンは2リッター直4で170psと19.3kg-mを発生。試乗した最も走り志向の強いRSは6段MTを組み合わせ、トルセンLSDも標準装備、脚にはビルシュタイン・ダンパーと17インチタイヤを装着する。車重は1100kgだから、パワー・ウエイト・レシオは6.47kg/psになる。ちなみに輸出仕様の動力性能データは0〜100km/h加速が7秒、最高速は220km/hとされる。
  一方のスタンダード・エリーゼは元ローバーのK18直4ユニットをミドシップに横置き、排気量1.8リッターから122psと17.1kg-mを出して、5段MTと組み合わせられる。タイヤはフロントが16インチ、リアが17インチの前後異径で、車重は830kg。それゆえパワー・ウエイト・レシオは6.80kg/psになり、0〜100km/hは5.9秒の加速と202km/hの最高速を発揮する。
  というわけでこの2台、パワー・ウエイト・レシオなど数値的には意外と近い部分もあるが、実際に乗り比べてみると当然ながら、互いにかなり雰囲気が異なる。ドライビングした感覚の違いは、ほとんどあらゆる項目にわたるが、そういった違いを生む要素は大きなもので3つあると思う。
 

MAZDA ROADSTER RS

世界で最も愛されている2シーターオープンカー
'89年の初代発売以来、累計生産が70万台を超えるヒットとなった世界でいちばん売れている2シータースポーツ。新型は、先代比で全長と全幅が+40mm、全高は+10mm、ホイールベースも+65mmと拡大。搭載するエンジンは、直4DOHC2リッターへと1本化された。ベーシックモデルの「ROADSTER」には5MTと6AT、スポーツ性を重視した「RS」には6MT、シートヒーター付き本革製バケットシートを装着するラグジャリー仕様の「VS」には6MTと6ATが組み合わせられる。居心地の良さを追求したインテリアはブラック基調でコーディネートされ、アルミ素材を取り入れることでスポーティな仕上がりに。試乗車の「RS」のみ、17インチアルミホイールが標準装備となる。

Specification
■全長×全幅×全高=3995×1720×1245mm
■ホイールベース=2330mm ■車両重量=1100kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V/1998cc
■最高出力=170ps(125kW)/6700rpm
■最大トルク=19.3kg-m(189Nm)/5000rpm
■トランスミッション=6MT
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ=205/45R17
■東京標準現金価格=2,500,000円(マツダ TEL:0120-386-919)
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