20,000,000 yen Class

ASTON MARTIN DB9 COUPE
最新のテクノロジーで
武装した美しき新古典主義




ASTON MARTIN DB9 COUPE

まさに目覚めるという形容が似合うエンジン


 エレガント、という言葉をそのままカタチにしたようなDB9には最新のテクノロジーが満載され、アルミフレームやアルミボディ、オールアルミ製V12気筒などが採用されている。しかしその乗り味は見事なまでにアナログチックで、機械的な硬質さや冷たさを感じさせないものだった。
  ダッシュボードのスターターボタンでエンジンを始動すると、それはあくまでも精度の高い滑らかな回転を保ちながら、排気音は低く迫力のあるサウンドを発する。
  常識的な速域での走りは、想像以上に滑らかでジェントルだ。450ps、58.1kg-mのパワーとトルクをリアサスペンションがしっかり受け止め、ドライバーに必要以上の緊張感を与えず、スムーズに走る様はプレステージサルーンとしても通用するくらいだ。
  しかし、ひとたびアクセルを深く踏み込めば、その様相は一転。猛り狂ったようなエンジンの咆哮とともに肉食獣の本領を発揮する。DSCをカットしていると、2速からでも容易にホイールスピンして猛然と加速する。もっとも、素晴らしくしっかりしたボディのおかげで操縦性のレベルは高い。ついでにいえばATのスリップ感が極端に少なく、マニュアル感覚のドライブフィールが得られるのもダイレクトな操縦感覚を感じさせる大きな要因となっている。
  その運動性能は、重量級のボディながらスポーツカーとして胸を張れるものだ。ロングホイールベースを活かした素直で穏やかな動きを持ち味としており、過敏とか敏捷といった類のクイックな動きを上手に抑えんでいる。が、その一方で古典的なハイパワーFRのリアの動きも残されている。リアタイヤのグリップ限界近くになると腰のあたりに緊張感が高まってきて、そのままアクセルを踏み足せばリアがズルリと滑り出す。その直後、DSCが作動するという保険は付いているが……。
  試乗前、DB9は安定性重視で操縦性は無機質なのではと想像していたが、実はとても熱い走りのスピリッツを持っていた。それも、ハイレベルに洗練された中にアナログともいえる古典的操縦性の匂いを残して。
 

Specification
■全長×全幅×全高=4710×1875×1270mm
■ホイールベース=2740mm■車両重量=1760kg
■エンジン種類/排気量=V12DOHC48V/5935cc
■最高出力=450ps(336 kW)/5750rpm
■最大トルク=58.1kg-m(570Nm)/5000rpm■トランスミッション=6AT
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:Wウイッシュボーン
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=235/40ZR19:275/35ZR19
■東京標準現金価格=18,480,000円
■問い合わせ先=アトランティックカーズ
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