20,000,000 yen Class

ASTON MARTIN アストン・マーティンDB9クーペ
DB9 COUPE
FERRARI フェラーリ575Mマラネロ
575M MARANELLO
MERCEDES-BENZ メルセデス・ベンツSL55エー・エム・ジー
SL55 AMG

特権階級にのみ許された至福
スーパースポーツが謳いあげる
非日常的世界を垣間見る


値付けはあってなきがごとし、クラス分けも意味をなさない。
ひたすらに究極を目指したスーパースポーツの競演――。
ここではアストン・マーティンDB9、フェラーリ575Mマラネロ、メルセデス・ベンツSL55AMGを俎上に上げ、作り手が情熱を余すことなく投入して生み出した文字通りの「作品」を堪能する。

 

リポート|斎藤聡|S.Saito  フォト|宮門秀行|H.Miyakado
取材協力=オーベルジュ・ブランシュ富士TEL:0550-75-3711
スポーツカーの定義は一体感に集約される

 さて、ボクにとってスポーツカーとはどんなクルマなのだろう? と自問して、あまりに矛盾だらけな自分に絶句してしまった。ハイパワー車が好きなことは公言している通りだが、その一方でライトウエイトスポーツも好き。確かに加速の刺激はすてがたい魅力だが、じゃあ非力なエンジンはダメかというと、実はそうでもない。操縦性の良いクルマが好きだが、いくら旋回スピードが速くてもピンとこないクルマもある。
  で、煎じ詰めていくと、結局アナログなクルマが好きなのだ、というところに行き着いた。これはメカニズムがということではなく、乗り味がということ。つまり運転することそのものを楽しむためのクルマ。それがスポーツカーの本質なのだろうと思う。では楽しむためには何が必要かというと、人間の感覚に近い操縦性やコントロール性が大切なのだ。これは、一体感といい換えてもいい。
  クルマはどこまで行っても体温を持たない機械であることに変わりはないが、その機械が動くときの様子をいかにリアルにドライバーに伝え、ドライバーが感じ取れるようにチューニングするかがメーカーの腕の見せ所なのだ。
  一般的な乗用車よりも、ことさら念入りにその部分のチューニングを施したクルマがスポーツカーなのだと思う。ただ旋回Gが大きかったり、加速性能が良いだけのクルマにときめかないのはそういう理由からなのだろう。



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