

BMW NEW 3Series

萩原秀輝が予想する

New3シリーズの走りを大胆予想する。

衝撃的フォトデビューを飾った開発コードE90こと新型3シリーズ。
スポーツセダンの世界基準として常にマークされる存在なだけに、BMWフリークならずともそのパフォーマンスは気になるところだ。
そこでBMWを熟知する萩原リポーターに、現段階で明らかなデータから新型3シリーズの走りを予想してもらった。

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サイズアップにともない内外にわたって上級化

BMWに興味を持つ人は、それこそ試練の場に立たされているようなものだろう。次期モデルの3シリーズ(E90型)がフォトデビューを果たしたことで、この段階でその支持をするのか、あるいは現行モデルの3シリーズ(E46型)に好評を与え続けるのか、決断を迫られている。もちろん、誰かにそれを求められているわけではないだろうが、なんとなく「オレはヨンロクの方がイイな」といった立場を取らなければならないような気持ちになっていると思う。
だが、それが難しいのだ。BMWは、最終モデルこそ最高の仕上がりを示すことに変わりはなく、E46型もまさにそう。E46型がたったいま最新モデルとしてデビューしても、Dセグメントにおいて主役となる可能性は十分にあるはずだ。しかも、次期モデルのE90型はボディサイズがかなり拡大する。それだけに、E46型の駆け込み需要が日本はもちろんドイツでも少なくないという。
とはいうものの、E90型を知れば知るほど魅力が増してくる。確かに、E90型のボディサイズはE46型に対して全長で49mm、全幅で78mm、全高で6mm、ホイールベースで35mm拡大。とくに全幅の拡大が極端に思え、実際1817mmに達する。この数値は、従来モデルの5シリーズをも越える。ただ、ボディ全幅が1845mmとなる現行モデルの5シリーズにでも日常的な場面ではあまり不都合を感じない。古いタイプのタワーパーキングには入らない、といった限定的な不都合はあるが……。
しかも、E90型はE46型よりもボディサイドのフェンダーなどの表現が大胆であり、全幅が拡大した理由にデザインも含まれているように見える。つまり、ボディ骨格で考えると極端に幅広になっていないのかもしれない。狭い道で気になるドアミラーの張り出しも、ボディ全幅拡大の影響が少ない可能性もある。
また、取り回し性についてもフェンダーの張り出しが大きく、フロントサスペンションにダブルジョイント式ストラットを新採用するため、前輪の切れ角を稼ぎやすい。それだけに、最小回転半径は極端に大きくなっていないことも考えられる。さらに、日本に導入される仕様は不明だが、直列6気筒エンジン搭載モデルにはアクティブ・ステアリングがオプションで用意される。それによる、取り回し性の向上ぶりは現行モデルの5シリーズに乗る人であれば誰もが実感しているはずだ。
そうなると、ボディサイズ拡大の影響はほとんど回避されたようなもの……かもしれない。したがって、E90型の魅力が一層際立ってくる。とくに、新開発の直列6気筒エンジンに注目したい。このN52型エンジンは、シリンダーブロックなどにマグネシウム合金を採用することで、約30%の軽量化を実現。同時に、全長で40mmの小型化も達成している。
性能面でも、バルブトロニックとダブルVANOSを組み合わせ3リッター仕様で最高出力258ps/6650rpmを発揮。高回転高出力化により現行モデルが積むM54型に対して27
psものパワーアップが図られている。最高出力の発生回転数を考えると、N52型のレブリミットは7000rpmあたりになりそうだ。しかも、ATも6速となるため、7000rpmに迫る鋭い吹け上がりを楽しむチャンスはかなり多いはずだ。
2.5リッター仕様も最高出力218ps/6500rpmを発揮。直列6気筒エンジンは、どちらもクラスで世界最強のスペックを備えている。それでいて、最大トルクはM54型とほぼ同じだが、その発生回転域が拡大しているので実用域での力強さが向上していることを実感できるに違いない。もちろん、バルブトロニックの採用による燃費改善の期待もしていい。
直列4気筒も、1シリーズと同様の高出力型となる。最高出力は150ps/6200rpmとなり7psパワーアップ。6速AT(あるいはMT?)を組み合わせるので、車重の増加が最小限に抑えられれば加速性能の向上は疑いのないこととなる。1シリーズと同様に、刺激的なサウンドが楽しめるのではないかという期待もある。
ハンドリングについては、直列6気筒エンジンが小型軽量化されたことの影響に注目したい。軽量化はもちろん、小型化によってエンジンの搭載位置の自由度が増し前後重量配分はより理想的になっているはずだ。それだけに、直列6気筒でも直列4気筒エンジン搭載モデルのようなハンドリングの軽快感が得られるかもしれない。
さて、みなさんはキューマルかヨンロクかどちらを支持するだろうか。期待度の高さではキューマルが多くの支持を集めそうだが、ヨンロクに対して愛着を感じている人も少なくないはずだ。そんな試練の場をぜひ楽しんでほしい。
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サスペンションはフロントにダブルジョイント・ストラット、リアに5リンクを採用し運動性能と快適性をハイレベルで両立。さらに新型には5シリーズで好評のアクティブ・ステアリングもオプションで用意される。
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ドライバー正面には2個の丸形メーターが配され、センターには空調/ナビ/オーディオなどの情報を表示する大型モニターを装備。iDriveの操作ダイヤルは、シフトレバー後方のセンターコンソールに配置。 |
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インテリアは、5シリーズに通じるデザインが与えられ、写真からも質感の高さが伺える。居住空間に関しても、ならではといえるパッケージングの妙が発揮されているようだ。 |
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ボディサイズの拡大効果で、十分なスペースが確保されたトランクルームには引き出し式の小物収納トレイも用意されるという。後席は、非対称分割の可倒式。 |
| 新旧比較! |
E46/E90 What is Different? |

Transmission|トランスミッション
トランスミッションは全モデルに6MTが標準装備

E90 6AT |
E46 5AT |
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日本導入の現行型、E46のトランスミッションでは330i M-sport(LHDのみ)、M3にのみの設定だった6MT、SMGだが、E90は全モデルに6MTが標準装備となる。2ペダルのSMGや6ATについては、グレードに応じての設定となる。とはいえ、日本導入モデルは基本的に6ATがスタンダードになるだろう。RHD+6MT仕様は、果たして用意されるのか!?
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Engine|エンジン
テクニカルハイライトは
新しいストレートシックス

E90 3リッター直6DOHC
バルブトロニック
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E46 3リッター直6DOHC |
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トップモデルの330iに搭載される直列6気筒のN52B30ユニットには、マグネシウム合金のクランクケースを採用。アルミより30%は軽い素材によって、エンジン単体重量は161kgと従来までのM54系6気筒と比べておよそ10kg軽い。バルブトロニック、ダブルVANOS、電動ウォーターポンプといったハイテクもふんだんに盛り込まれている。
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Demension|ディメンジョン
BMWニュー・ファミリーフェイスを纏って登場

E90 |
E46 |
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1、5、6、7シリーズ、そしてZ4といった新世代BMWに共通するデザインテイストでまとめられた新型。新骨格のボディは、5シリーズのようにアルミを併用した軽量化こそ行なわれていないが、インテリジェント・ライトウエイト工法を採用。サイズはひと回り大型化したものの、車重は現行モデルとほぼ同一。剛性はおよそ25%向上している。
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