河口  あれ、アヴァンタイムって今年でしたっけ?
――いや、去年の末です。今回は話を進める上で、2003-2004日本カー・オブ・ザ・イヤーのエントリー車のリストをベースにしているんです。だから厳密にいうと、昨年の秋から今年の秋に出たクルマが対象になります。
熊倉  でも、もう生産中止だよ、マトラでいろいろあって。目立ちたけりゃね、そりゃあ投資効果は大きいです。いまだにこれより目立つクルマはありませんから(笑)。
河口  目立ちますよねー。
熊倉  これでね、銀座なんて流してみなさいよ。僕なんか大好きだよ、コレ(笑)。芸能人だったら絶対買うね。500万でフェラーリよりずっと目立つんだもん。

熊倉  僕が新型オデッセイで感心したのは、いままで2代目オデッセイって乗り心地をほとんど無視してたじゃないですか? でも新型はそのガツンガツンがない。
萩原  うん。ないですね。。
熊倉  で、全高8p下げたでしょ?でも室内のタッパは増えてる。だから斜め後ろから見ると、「ちょっとルーフの高いステーションワゴン」みたいな感じだし、この全高になったことによって、入れるタワーパーキングも多い。これはね、かなりいいトコ突いた商品企画だと思います。
――また流れを作りますかね?
熊倉  結構ね、流行ると思いますよ。なんだかんだでオデッセイって割安だと思いますし。
――走りの方はどうですか?
河口   高速をクルーズした感じは、凄まじいほど良かった。あともうちょっとダンパーの減衰力上げれば、メルセデスと同じレベルかなって思うくらい。
萩原  あの重心を下げるってのは、すごく効いてますよね。重心を下げてるから、アシを固めなくってもあれだけハンドリングがよくなっている。なるほどなと思った。
熊倉  特にね、日本の各メーカーはミニバンが主力商品なわけですし、セダンからイキナリ乗り換えても、高いところに乗っても不安にならないようにって、すごく努力してると思う。それでやっぱり結果も出してますよ。普通に走っている分には、別に山道のカーブでもおっかなくないしね。
河口  でも、できることならみんな低くしたいわけですよね。
熊倉  うーん、どうだろう。
河口  しっかりスペースが確保できるのであれば……。

熊倉  オデッセイもいいけど、グランディスのスタビリティの高さもなかなかのもんですよ。
萩原 グランディスはスタビリティが高いんじゃなくて、曲がらないだけなんじゃないですか?(笑)。
熊倉  いや、曲がるよ、ちゃんと。強いアンダーステアなんだけど、そのままフロントから発散することがない。で、あれはほら、オデッセイなんかはもっとドライバーを楽しませよう、楽しませようとして作ってるけど、そこまでは求めてなくて、もっとゆったり乗りたいというね。そういう意味では、グランディスはそれなりにいいとこを突いてると思うな。
河口  僕もわりと好印象ですね。グランディスは、ある意味でフランス車っぽいと思った。プレサージュと比べたら、なんてしなやかな乗り味のクルマなんだって。パワーはないけれど(笑)。
熊倉  それからプレサージュもいいよ。首都高の芝公園の出口をヒューンって曲がって降りてくときなんか、とっても気持ちいい。だからこのカテゴリーはね、もうどれもひとつの選択肢なんだよね。
 


ミニバン激戦区に投入された
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