環境問題や過密化する交通事情を考えるとクルマはなるべく経済的で、コンパクトな方がいい。
そんな時代が、いよいよやってきた感がある。
では、これからの時代を担うコンパクト&スモールに社会への新しい提案はあったのだろうか?

フォト||郡大二郎|D.Kori


――スポーツハッチとしての206RCはどうですか?
河口  実は、あまり印象に残ってないんです。なんかコレだったら、フォーカスST170の方が大人でも楽しめる、いいクルマだなと。
萩原  ST170ね〜。これ僕ね、エンジンが好きなのと、あと日常の快適さと非日常としてのワインディングの楽しさが、すごく上手くバランスしてますよね。お買い得感もあるしね。206RCは足がガチガチじゃない?
熊倉  206RCはね、WRCのコスプレなんですよ。だから白のボディを買って、カッティングシートでワークスカーのカラーリングにしたりするためのクルマ。すぐ飯田一になれるという(笑)。

河口  かなり出来がいいですよ。僕は他車と比較する雑誌の企画で乗ったんです。そこにはゴルフと307とアルファ147があったんですけれど、それぞれの良いところがアクセラには全部あるっていう感じがしました。最初にアクセラ1台だけで箱根に向かっていたときには、ホントに普通のクルマだなって思っていたんですけど。
――総合力が高い?
河口  高いと感じました。ただ、この後にゴルフVが出てくるわけですから、それからが本当の勝負でしょうけれど。でも、欧州のベストセラーと比べてみて、もうちゃんと「いいな」って思わせる部分があるのはすごいなと思いました。バランスもいいし。
熊倉  アクセラとかフォーカスって、シャシーの作り方や考え方が同じ路線で考えられている。元は同じプラットフォームですから。僕はアクセラまだ乗ってないんですけれど、デミオやアテンザに乗れば大体想像つきますね。
萩原  アクセラは、でも次世代ですよね。次のフォーカスだもんね。
河口  僕は印象でいうとアテンザより全然いいと思った。
熊倉  アテンザよりいいなら、とってもいいってことじゃん!

熊倉  DSGがとっても……!
河口  あれは素晴らしいですね。
萩原  誰が乗っても大丈夫。
熊倉  ところで、DSGって意外な盲点がある。みんな、結局これのレスポンスが凄くいいんでマニュアルモードの話ばっかりするけど、実はSレンジもすごくいい。
一同  ああー、そうですよね。
河口  Sレンジでサーキット走ったら、まったくシフトレバーに触らなくてもフンフンフン(シフトダウン音)って、サラッとやる。
熊倉  ああいうシーケンシャルMTのオートマチックモードって、いままでロクなものなかったじゃない。コレが出た途端に、フェラーリのF1を含めて、すべてのシーケンシャルMTの存在感が薄れたよね。BMWのSMGIIIにはまだ乗ったことないですけど。
――じゃあ極論すれば、コストを度外視したら、MTはいらない?
熊倉  だってマニュアルでも、ペダル3個の時代なんかとっくに終わってる。僕にいわせれば(笑)。
萩原  僕も、もうMTは、ディーラーの人に「オレはウマいんだぞ」って自慢したいだけの存在のような気がするなぁ。
熊倉  うん、分かる。これは僕の考え過ぎなのかもしれないけど、いわゆる自動車評論家の世界、あるいは自動車雑誌の誌面って、どうしてもペダル3個のクルマを運転出来る方が、2個のクルマを運転してるよりレベルが高いみたいな位置付けがまだ残ってる。
――それはあるかもしれない。
熊倉  そうじゃないだろって。シューマッハはいつも左足でブレーキ踏んどるぞと(笑)。
――DSGは別にして、A3というクルマ自体はどうですか?
熊倉  すごい優等生ですよ。
萩原  もちろんよく出来ているんだけれど、従来モデルからね、どれだけ良くなっているかっていうと……前のオーナーならきっと分かるだろうな、という感じ。
 ――エンジンはどうですか。特に2リッターのFSIは。
熊倉  アウディ自身は「走りの楽しみと性能」っていってるけど、そんなにはパワー感はないよね。希薄燃焼の欠点を改良するためにPGIをして、相当環境コンシャスなエンジンにして、その代わりそれをうまく使うために6速ATのDレンジの組み方に対するキックダウンなんかのレスポンスを非常に早めてるでしょ? ああいう6速の使い方には、ちゃんと意味があると思いますけどね。
 ――FSIは、あまり印象に残らないということですか?
熊倉  どちらかというとパワーパワーっていうよりは、スルスルスルって自然に進んで、なるべく燃料を食わさないでという感じ。
河口  初めて乗ったときは、あまりエンジンが反応してないと思ったんですよ。トルク感がないな……と思っていたんですけど、メーターを見てびっくり(笑)。
 ――FSIに関して、ユーザーはどう受け止めるんですかね。
熊倉  A3って、むしろエンジンよりボディじゃない? いまは3ドアしか売ってないけれど、室内はちゃんと4人座れるほど広い。だから実質的にクーペになっちゃうんですよ。ドア、デカいし。あと後方視界が悪いね。
河口  確かにそうですね。バックミラーで見ると、見える範囲しかもう世界はないぞ、みたいな(笑)。
熊倉  スモールアウディって、ターゲットは女性や若い男のコでしょう? 車庫入れがもとでクルマ嫌いにならなきゃいいけど(笑)。
 


 
PEUGEOT 206 RC
人気の206シリーズの中でも、もっともスポーティなS16をベースに仕立てられたスペシャル仕様。2リッター直4は吸排気系やマネージメントシステムに手が加えられ、180psを発揮。ボディも20mmワイド化されている。東京標準現金価格は2,940,000円(問い合わせ先)

 
MAZDA AXERA SPORT 20C
実質的にファミリアのポジションを受け継ぐアクセラは、フォードグループ最新鋭のFF系プラットフォームをいち早く採用して登場。エンジンは1.5リッター、2リッター、2.3リッターの直4。ボディは3ナンバー化し、国際標準に。スポーツ20Cの東京標準現金価格は1,750,000円(問い合わせ先)


さらなる高級化を図った
元祖プレミアムハッチ
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