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一般路に舞台を移したところで、ルノー・ルーテシアRSも合流。206RCとともに、どちらもホットハッチの主役だが、エンジンやサスペンションの設定は前提からして違っている。206RCは、刺激度優先の設定といってもいい。エンジンは、基本的に高回転高出力型とし、サスペンションはスプリングやショックアブソーバーをかなり引き締めている。 それに対して、ルーテシアRSは理屈を先行させた設定といえる。刺激よりも気持ちよさを優先させているのだ。エンジンは、中回転域の力強さと応答性の鋭さが特徴となる。そのため、乗った瞬間に「コイツは気持ちいい」という実感がこみ上げてくる。 アクセルを踏み続けると、4000rpm台でトルクがもう一段乗り、加速に弾みが付いてくる。と同時に、吸気系のサウンドが聞こえてくる。このあたりの演出も巧みだ。2リッターの4気筒エンジンは、169psを発揮するに留まるので、177psを発揮する206RCと比べると、絶対的な速さではかなわない。高回転域での伸びも、206RCの方が優れている。 ただ、感覚的な速さではルーテシアRSも負けていない。トルクが充実し、ゴキゲンなサウンドが聞こえてくる4000rpm台を、いかにして保ちながら走るかといった、このエンジン特性を攻略する楽しさも与えてくれる。 サスペンションの設定にしてもそうだ。ルーテシアRSは206RCほど引き締まっていない。高剛性ボディに支えられながら、サスペンションはスムーズに動いているはずだ。そのため、コーナリング中は大きめのロールをともなう。並みのクルマなら、ロールが大きいことはスポーティではないことに結びつくが、ルーテシアRSはそこに理屈が介在している。 ステアリング操作に対するロールの進行、さらに横Gの立ち上がりを完璧に一致させ、クルマが旋回する過程を臨場感たっぷりに実感させようとしている。したがって、206RCのように路面をガッとつかむ接地感ではなく、常にしなやかさを保つ。それがまた気持ちいいのだ。 また、コーナリング限界は206RCの方が高いはず。だが、ルーテシアRSは、ドライバーに自らの腕で速く走るための手段も残してくれている。コーナリングの限界に近づき、タイヤのグリップ力の最大値に達すると、その少し手前でステアリングの手応えがスッと軽くなる。さらにステアリングを切り込むと、グリップ力が減ることも分かる。そうしたクルマからの情報をドライバーが掴みながら、コーナリングの限界を引き出す。ルーテシアRSは、コーナリングにおいてもクルマを攻略する楽しさが得られるわけだ。 一方の206RCは、クルマが絶対的な速さを実感させてくれる。アクセルを踏み込んだときも、ステアリングを切り込んだときも、その瞬間に強い刺激とともにダイレクトな反応を示す。そして、速く走っていることが、誰にでもはっきりと分かるのだ。 ルーテシアRSは、クルマの性能を引き出す過程の気持ちよさと、攻略する楽しさを実感させてくれる。どちらかといえば、ドライバーが主役になれるクルマだ。 いずれにしても、欧州の人たちがいかにも好きそうなクルマたちである。きっと、同様の価値観を持つ読者の方々も魅了するはずだ。
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 | | ルーテシア・シリーズのトップモデルとなるRSは、3ドアハッチバックの左ハンドル仕様のみがラインナップされる。試乗車は130台限定で導入されたルノーF1チーム・リミテッドエディション。豪華装備に加え、ESPを標準で装備していることが通常モデルとの大きな違いとなる。 |
    ハーフレザー+アルカンタラのスポーツシートなど、スポーティな装備は与えられてはいるものの、インテリアにそれほど華美な装飾はなく、どちらかといえば実用然とした雰囲気にまとめられる。 
 | | タイヤサイズは195/45R16。ホイールはRS専用デザインとなる5本スポークを採用している(7J)。 |

 | | ルノーF1チーム・リミテッドエディションでは、大型リアスポイラーやロゴデザインのエンブレムなどが専用装備として与えられる。 |
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PEUGEOT 206RC |
RENAULT Lutecia RENAULT Sport 2.0 |
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
3835/1675/1440 |
3810/1670/1410 |
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| ■ホイールベース(mm) |
2440 |
2475 |
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| ■車両重量(kg) |
1110 |
1100 |
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| ■エンジン種類 |
直4DOHC16V |
直4DOHC16V |
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| ■排気量(cc) |
1997 |
1998 |
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
177(130)/7000 |
169(124)/6250 |
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
20.6(202)/4750 |
20.4(200)/5400 |
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| ■トランスミッション |
5MT |
5MT |
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| ■サスペンション(F:R) |
ストラット:
トレーリングアーム |
ストラット:
トレーリングアーム |
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク:ディスク |
Vディスク:ディスク |
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| ■タイヤ(ホイール) |
205/40ZR17 |
195/45R16 |
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| ■東京標準現金価格 |
\2,940,000 |
\2,720,000 |
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値です。 |
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