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今回、従来モデルのE39から約7年ぶりにフルモデルチェンジを実施したE60・5シリーズ。まず注目は、やはりそのダイナミックなスタイリングで、デザインを手がけたのは7シリーズ同様にBMWのチーフデザイナー、クリス・バングル。基本フォルムは7シリーズからの流れを汲むボリューム感溢れるものだが、より面と線にメリハリを持たせることで、スポーティかつスタイリッシュなルックスを実現している。スリーサイズは全長が4841mm、全幅が1846mm、全高が1468mmで、ホイールベースは2888mm。時代のニーズに合わせ、それぞれ従来モデルに対し+66mm、+46mm、+28mm、+58mmづつ拡大しているが、車両重量は逆に最大で約75kgの軽量化を果たしている点に注目したい。これは、BMWとしては初めて量産モデルにアルミ技術を応用した結果で、具体的にはフロントバルクヘッド以前のストラクチャーとボンネット、フロントサイドパネルをアルミで構成。さらに、ランニングギアにもアルミ製パーツを多用することで前後重量配分は理想的な50:50を達成、BMWならではの優れた運動性能を実現している。
パワーユニットは現時点ですべて直列6気筒で、ガソリンが2.2リッター(170ps/21.4kg-m)と3リッター(231ps/30.6kg-m)、ディーゼルが3リッター・コモンレール式直噴(218ps/51.0kg-m)というラインナップ。ただし、そう時間を置かずに2.5リッターが追加設定、今秋以降にはバルブトロニック搭載の4.4リッターV8も登場する予定だ。これらに組み合わされるトランスミッションは6速MTと6速ATで、後者は7シリーズ用のZF社製をほぼそのまま流用、マニュアルシフトを可能にするステップトロニック機構も付く。
サスペンションも、オールアルミ製となる7シリーズのそれをほぼそのまま継承。形式はフロントがストラット、リアがインテグラルアームという構成、オプションでスポーツサスペンションを選ぶこともできる。むしろ、シャシー系でのハイライトは高度に電子制御化されたセーフティデバイスの数々で、注目すべきはBMWとしても初採用となるAFS(アクティブ・フロント・ステアリング)だ。これは、走行状況に合わせてステアリングのギアレシオとパワーアシスト量を無段階に可変するシステムで、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)とも協調制御。たとえば、中低速域ではダイレクト(クイック)に、高速域ではインダイレクト(スロー)にという具合にギアレシオを変化させる他、組み込まれたヨーレートコントロールとDSCとの連携により前輪の切れ角を修正、車両の安定化にも作用する。
この他、詳細は個々の項目に譲るが、今度の5シリーズは、まさにいま、BMWエンジニアリングが持てるテクノロジーのすべてが注入された力作であるのはいうまでもない。

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ダイナミック・ドライブ[ ロールを抑え込む 可変スタビライザー] 
フロント/リアアクスルにそれぞれ装着されたアクティブ・アンチロールバーにより、車両の横方向の動き、つまりロールを抑制し、軽快なハンドリングと高い快適性を両立するダイナミック・ドライブ。横方向加速度センサーからの情報をコントロールユニットが演算、アンチロールバーの油圧式旋回モーターを介して硬さを調整する。 |
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アクティブ・ステアリング[ 走行状況に応じた 最適なフィードバック]

いわゆるステア・バイ・ワイヤーとは異なり、ステアリングのギアレシオとパワーアシスト量を、走行状況に合わせて電子制御式に可変するAFS。ステアリングギアに電気モーターと一体化されたプラネタリーギアを組み合わせ、DSCやヨーレートコントロールから得られる情報に応じてギアレシオを無段階に調整する。つまり通常のステアリングのように機械的な接続があるため、システムが故障しても正常なステアリング機能を維持できる。
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アルミニウム製スイングキャリパー
[強力なストッピングパワーと 軽快なフットワークに寄与] 
ブレーキは前後ベンチレーテッドディスクで、アルミ製スイングキャリパーが標準装備。バネ下重量の軽減に寄与するほか、常に優れた制動力を最大限に発揮する。また、パッドには独自の摩耗モニター・システムが搭載、車両の走行特性に合わせてDSCのコントロールユニットが摩耗度をチェックし、交換までの予想走行距離を知らせてくれる。 |
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サスペンション[エアサス以外は ほぼ7シリーズ譲り]

基本的には7シリーズのオールアルミ製サスペンションを流用するE60。フロントはストラット、リアはインテグラルアームと呼ばれるマルチリンクで、7シリーズと異なるのはリアのサブフレーム形状と、リアアンチロールバーをサブフレーム後方に移設している程度となる。なお、オプションでスポーツサスペンションも用意され、スプリングレート、ダンピングフォースともよりハードにチューン。その際、車高は15mmほど低められる。
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