
リポート|萩原秀輝|H.Hagiwara フォト|郡 大二郎|D.Kori
 |
ツーリングは、いわば5ドアのスペシャルティカーだ。時間の余裕を持てる、あるいは持ちたいと思う人が、それを自己表現するためのクルマともいえる。
荷物を運ぶためのクルマではない。セダンよりは、ガラスハッチや大きなテールゲートを備えるため、荷物スペースの使い勝手は優れている。だが、荷物スペースの容量は、ウインドー下までを基準にするとセダンとほとんど変わらない。他のワゴンのように、容量を拡大するためにリアのオーバーハングを伸ばしていない。実際には10mmだけ伸びているが、それはデザイン上の変更だ。
つまり、荷物を運ぶという機能よりも、スタイリッシュであることを優先しているわけだ。まさに5ドアのスペシャルティカーといえる。走りや快適性も犠牲になっていない。車重はセダンに対して40kg重くなっているが、2リッターの直列4気筒エンジンを積む318iでもその負担を感じない。それが2.5リッターの直列6気筒エンジンを積む325iになると、車重が負担にならないどころか刺激的な加速さえ楽しませてくれる。
乗り心地については、荷物を積むことを前提にリアサスペンションを硬めすぎていたり、後席を使い勝手優先にしすぎていたりしないため、快適性はセダンと変わらないのだ。それでも、後席のシートバックを前倒しにすれば、かなり大きな荷物を積むこともできる。にもかかわらず、商用バンがベースとなるワゴンのように機能性が前面に出すぎないのは、3シリーズならではの魅力だ。
|
|
|

 |
|
ツーリングのボディサイズは全長4480×全幅1740×全高1435mmで、セダンに比べて全長は10mm長い。'03年モデルでは、3シリーズの全モデルにETC車載器システムを内蔵したルームミラーがオプションで用意されている。 |
 |
|
ツーリングは318iと325iの2モデルの展開となり、それぞれにMスポーツ、325iにはHi-Lineパッケージを用意。 |
 |
|
ラゲッジスペース容量は最大で1345リッターと、ワゴンとしては及第点のレベルだが、独立開閉式ハッチガラスを装備するなど使い勝手はよい。 |
 |
|
ワゴンは後席のアレンジ性を優先して座り心地が犠牲になる場合が多いが、このツーリングの場合はセダンと変わりない快適性を確保する。また、衝突時にラゲッジスペースの荷物がキャビン内へ侵入するのを防ぐため、リアシートのバックレストには十分な強度が持たせてある。 |
|