リポート|萩原秀輝|H.Hagiwara  フォト|郡 大二郎|D.Kori

Mスポーツパッケージは、多様な装備を揃えている。走行性能と関わるのは、スポーツ・サスペンションと前後異サイズのMダブルスポーク・アルミホイール/17インチタイヤの組み合わせ。スポーツ・サスペンションは、スプリングとダンパーの変更に加えてマウント類も強化するという本格派。車高はノーマルよりも15mm下がり、設定も引き締まっている。
 だが、硬すぎることはない。マイナーチェンジ前は、3リッターエンジン搭載モデルの設定はかなり硬かったが、最新モデルはその心配がなくなっている。ノーマルに比べれば硬いことは確かだが、路面からの不快な突き上げをともなうことはない。余計な衝撃は、高剛性ボディが遮断するからだ。
 ちなみに、タイヤの幅は全モデルともフロントが225でリアが245となる。そのため、アンダーステアが強くなると誤解する人もいる。だが、実際にはリアがフロントのグリップを補うので、ステアリング操作に対する応答性はノーマルよりも鋭くなる。
 他にも、MスポーツはMスポーツ・レザー・ステアリング・ホイール、アンソラジット・ルーフ・ライニング、スポーツ・シート(レザー・クロス/アルカンタラコンビネーションシート)、カーボン調ブラック・インテリア・パネル、フロント&リア・スポイラー、サイド&リア・スカート、ハイグロス・シャドーライン、ホワイト・ターン・インジゲータを用意。モデルによって、その装備は多少異なるが、パッケージ化されているので価格的にも買い得だ。
 そうなると、ノーマルの魅力がないように思えるが、それは違う。Mスポーツ・パッケージが採用する、派手めのエアロパーツや真っ黒なインテリアに抵抗がある人もいるはずだ。それだけに、BMWならではのエレガンスを楽しみたい人にはノーマルがお勧めとなる。Mスポーツは、ボディカラーの選択幅も限定される。
 走りについても、しなやかさのなかにスポーティさを秘めていることがノーマルの魅力となる。タイヤは前後同サイズだが、16または17インチ(316tiは15インチ)が標準装備となり、性能的には十分に満足できる。タイヤの接地感の硬さも気にならない。
 

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