リポート|萩原秀輝|H.Hagiwara  フォト|郡 大二郎|D.Kori

 M3は、3シリーズというよりもMシリーズの1モデルだ。今回のマイナーチェンジで、テールライトのデザインが変更になっているが、フロントマスクは従来のまま。大型のパワードームと、大きく張り出したフェンダーが見せる、M3ならではの迫力を維持したかったのだろう。
 エンジンも、3シリーズが搭載する直列6気筒とは異なり、高回転高出力化への対応のために、シリンダーブロックはスチール製となる。つまり、M50型までの直列6気筒エンジンがベースになっているが、処理や加工の方法はM3専用だ。もちろん、それ以外のパーツもすべてM3専用である。
 とくに、吸気系はまったくの別物だ。M3は各気筒に独立したスロットルバルブを持つ。そのスロットルには、F1のエンジン開発のノウハウを取り入れたエアファンネルが直結している。
 そうした専用設計の結果、最高出力は343psを発揮。リッター当たり100psを超えるハイチューニングが施されているが、低回転域の実用性を一切犠牲にしていない。それこそ、3速のまま交差点を左折してもスムーズに加速に入ることができる。
 コーナリング性能は、リアルスポーツの次元に達している。実際、ホンダNSXやポルシェ911と乗り比べても、M3は勝るとも劣らない走りを見せる。それでいて、大人4名が不自由なく乗ることができ十分な荷物スペースも確保。実用性は明らかにリアルスポーツカーよりも高く、日本で買っても価格はM3の方が安いのだ。
 

  M3のボディサイズは全長4490×全幅1780×全高1370mm。オーバーフェンダー追加により、全幅はクーペ比で+25mmワイド化。フロントのエアダムやサイドのエアダクト、盛り上がったアルミ製ボンネットフードなどにより、ボディはかなり筋肉質。
シートはアルカンタラ/ナッパレザーのMスポーツシートを標準装備。体格に合わせてサイドサポート幅を電動調整可能な機能もつく。
  スピードメーターの上限は300km/h、タコメーターはM5同様の可変式警告ゾーン表示付き(油温に応じて回転上限を変化させる)。ライトを点灯すると、シフトノブ上に6速のシフトパターンが浮かび上がる。ミッションは6MT/SMG-IIを用意。
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