
リポート|萩原秀輝|H.Hagiwara フォト|郡 大二郎|D.Kori
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今回、3シリーズの全ラインナップで実施されたマイナーチェンジで、もっとも変化が大きかったのがクーペとカブリオレだ。セダンとツーリングはひと足先に切れ長のヘッドライトを取り入れ、7シリーズやZ4、さらに次期モデルの5シリーズとのデザイン的な共通性を示していたが、デビューがやや遅れたクーペとカブリオレはそのままだった。
それが、今回のマイナーチェンジでフェイスリフト。フロントはボンネット、フェンダー、バンパーなどすべてを変更。フロントからボンネットへ続くパワードームのラインを際立たせ、キドニーグリルも新デザインを採用。ヘッドライトはセダンとは異なる切れ長のデザインになっている。リアも、テールライトにLEDを採用し、グラフィックも変更している。
そうした見ための変化だけではなく、ヘッドライトにはオプションでALC(アダプティブ・ライト・コントロール)が選択できるようになった。ALCは、夜間走行時に交差点やタイトコーナーで生じる進行の軌跡方向とライトの照射方向のズレを補正するシステムだ。ステアリングに与える舵角を基本に、車速とヨーレートを検出し、外側のヘッドライトの照射方向を左右に自動制御。クルマが曲がる方向をわずかに先行して照射するので、夜間でも運転がしやすくなり安全も確保できる。
さて、クーペとカブリオレの位置づけはパーソナルカーだ。つまり、セダンやツーリングから自ずと漂ってくる生活感を排除できるわけだ。クーペについては、大人4名が乗れるだけの居住性を得ているだけに、ファミリーカーとして使うことも不可能ではない。それでも、一人で乗っている限りはパーソナルカーにしか見えない。
クーペは、ラインナップも興味深い。エンジンは、318Ciが2リッターの直列4気筒、330Ciが3リッターの直列6気筒を搭載。なかでも、318Ciはオプションで5速MTが選択できる。エレガントな雰囲気のあるクーペを、ミッションをマニュアル操作しながらスマートに走らせる。想像するだけでも、パーソナルなカーライフを楽しむシーンが思い浮かぶ。
また、318Ciと330Ciは、スポーツサスペンションを標準装備する。そのため、Mスポーツのいささか派手めなエアロパーツに抵抗がある人でも、ステアリング操作に対してダイレクト感のある応答性が実感できるのだ。
カブリオレには、クーペとは異なる独特の世界がある。エンジンは3リッターの直列6気筒を搭載し、それがもたらす力強さをほんの少し引き出してやるだけで、気持ちのいい走りが堪能できる。ソフトトップをオープンにしていると、開放感や全身を流れすぎていく風がスピード感を増幅するからだ。
それでいて、ソフトトップをクローズにすると、クーペと変わらない空間が得られる。ボディ剛性はオープンボディとしてはかなり高く、スポーティに走らせてもハンドリングやスタビリティに物足りなさは感じない。周囲のノイズが室内に透過する傾向はあるが、静粛性でも満足できる。その意味では、カブリオレは意外と万能だ。
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ボディサイズは全長4490×全幅1755×全高1370mm。万が一の横転の際には、リアヘッドレスト後方に装備されたロールオーバー・プロテクションバーが飛び出し、強固なフロントウインドーフレームとともに乗員を保護。 |
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前席にシートヒーター付きモンタナレザー・スポーツシートが標準装備。同じく前席にはシートベルトのアンカーが組み込まれ、乗員の体形やシートバック角に関わらず理想的なポジションを確保。さらに、スイッチひとつで前方へスライド、後席へのアクセスを容易にしている。
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インテリアは、カブリオーレならではの充実装備を誇る。ソフトトップの開閉はすべてフルオートで行なえ、要する時間は約20秒。 |
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318Ci、330Ciともにスポーツシートが標準装備となる。
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スポーティ&エレガントな雰囲気を演出しながら、セダンと同等の広さを実現した室内。後席にも大人2人がきちんと着座可能。 |
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