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量産のノーマル車を眺めるにつけ、「ここをこうして、あれをこうやって」と、いろいろ脳裡にモディファイの絵図を描いてしまうのがマニアの常だ。特にドイツ系の製品は、ボディの基本骨格にもシャシーの性能にもたっぷり余裕を見込んだ作りなので、そんな子供じみた夢にも根拠はある。だから腕利きチューナーがこぞって熱いスペシャルを仕立てているのだが、やはりそれぞれ本家には本家なりの考え方もある。メーカー自身でなければ知らない裏もあるだろう。
そこで、「まあ、見てな」とばかりに、知り尽くしたクルマにじっくり鼻のアブラを擦り込んだのが、ここに登場する「ハウスチューン」というわけだ。たしかに、これなら量産車としてどこでも買えるし、ベース車と同じ保証も付く。それでいてここまで超絶的な性能とあれば、私たちが「ドイツ」に抱く理想のイメージそのものともいえる。それもそのはず、彼らだって普段向けの経済車や旦那仕様ばかり作るのではなく、本来あるべき性能の可能性を追求したいのだ。つまりドイツの「ハウスチューン」には、それぞれのメーカーの本音が込められている。
それをこうして並べてみると、同じドイツとはいえ、「クルマはどうあってほしいか」、あるいは「どんなクルマに乗りたいか」の点で、北、南、そして東のバイエルン、それぞれの地域文化と歴史に根ざした価値観が正直に現れているともいえるだろう。 |
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