'97年に日本市場に導入されて以来、お手頃サイズのボルボとして、70シリーズに次ぐ確固たる地位を築いてきた40シリーズ。
大幅に改善された静粛性、乗り心地など'03年モデルの完成度は高く、今回、下北半島で行なわれた試乗会では、その魅力を再確認できた。

リポート|笹目二朗|J.sasame フォト|郡大二郎|D.Kori

 ボルボS40/V40シリーズが2003年モデルへと移行した。とはいえ'01年で大きな改良を受けており、'03年モデルとしての変更点は少ないが、より完成度の高い車に仕上がっていた。
 V40は“世界でもっとも美しいワゴン”という称号を、デザインの国イタリアから貰ったほどだが、'03年モデルはボルボ伝統の格子型グリルを得て、さらに高級かつスポーティにイメージチェンジした。やはりボルボには、このグリルが似合う。販売の主力としてはこのV40であるが、今回の試乗では改めてS40の魅力も認識できた。
 S40は、アウディA4、BMW3シリーズなど、強豪ひしめくこのクラスにおいては、比較的地味な存在ではあるが、今回、下北半島の冬季に痛めつけられた荒れた路面を走るにつけ、その乗り心地の良さと安楽な操縦安定性に感心させられた。たっぷりしたストロークを持つサスペンションは、フラットな姿勢を崩さず、荒れた路面のコーナーでもタイヤはよく追従して接地性の良さを見せた。固めたアシで、ポンポン跳ねるような兆候はまったくない。
 ノルディック・スペシャルはターボ過給により、2リッターエンジンから163psと19.4kg-mを発生するが、5ATはマニュアルシフトするまでもなく、微妙なスロットルワークで適切にギアを使い分けることができる。ボルボに乗ると、その落ちついたたたずまいから、飛ばす気にもならない。だが今回の試乗コースであった恐山に至るアップダウンの連続コーナーは妙に挑戦的で、少ない交通量ゆえ、らしからぬ走り方もしてみたが、そう簡単に尻尾をつかませない奥深い走りを披露した。
 40シリーズは、ボルボのエントリーモデルに位置付けられるが、ありふれたスポーティブランドよりはるかに内容の濃い車である。
 
  スカンジナビアン・テイスト漂うインテリア。ノルディック・スペシャルは、CD/MDハイパフォーマンス・オーディオを標準で装備。
  シートはランバーサポートの機構を変更。バックレストと一体化、全体の曲率が変化するようになった。本革シートはオプション。
  ノルディック・スペシャル搭載のライトプレッシャーターボ。NA仕様に対し、27psのパワーと5.1kg-mのトルクが上乗せされる。
今回の試乗車はセダン&エステートともにノルディック・スペシャル。乗り心地の良さ、操縦安定性ともに大幅に向上。'01年にビッグマイナーチェンジを受けており、外観上の変更点は黒塗り格子型フロントグリル程度だが、高級かつスポーティなイメージに貢献。
  VOLVO
  S40 V40 NORDIC Special
■全長/全幅/全高(mm)
4515/1720/1420
4515/1720/1460
■ホイールベース(mm)
2560
■トレッド(前/後)(mm)
1470/1475
■車両重量(kg)
1320
1370
■エンジン種類
B4204/
直4DOHC 16V
B4204/直4DOHC 16V+LPT
■排気量(cc)
1947
■最高出力(ps(kW)/rpm)
136(100)/5800
163(120)/5250
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
19.4(190)/4000
24.5(240)/
1800〜4500
■トランスミッション
5AT
■サスペンション(F:R)
ストラット/コイル: マルチリンク/コイル
■ブレーキ(F:R)
ディスク:ディスク
■タイヤ(ホイール)
195/60R15(6J)
■東京標準現金価格
\2,950,000
\3,450,000
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※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。
 
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