

MINIミニ・ワン&クーパーCVT
ONE&COOPER
CVT

“NEW”の魅力を最大限に引き出す!? CVTモデルが日本上陸

クーパーSの国際試乗会に先立ち、国内ではCVT仕様の試乗会が開催された。
比較的趣味性の強いクルマではあるが、日常の足としても十分期待できるニュー・ミニだけに、MT仕様よりはむしろ、こちらのCVT仕様の出来映えの方が、気になっている方も少なくないはずだが。

リポート|吉田 匠 |T.Yoshida
フォト|郡大二郎|D.Kohri


 街乗りメインなら十分魅力的なCVT

英国生まれの古典派として知られたオリジナル・ミニにATがあったくらいだから、当然ニュー・ミニにも2ペダルのモデルは存在する。
しかもそれはトルコン式のATではなく、マニュアルモード付きのCVTであるところが新時代の小型車たるニュー・ミニに相応しい。クーパーSは6段MTのみで、CVTが選択できるのはONEとクーパーの2車に限られるというのも妥当な設定だろう。
プライスはいずれもMT仕様より10万円高く、ONEが205万円、クーパーが235万円となる。
で、日本仕様のCVT搭載モデルが揃ったのを機に、BMWジャパンは大磯をベースにしてニュー・ミニの試乗会を開催したのだが、そこで最初に乗ったCVTはクーパーの方だった。
スペック表によれば、エンジンのチューンはMT仕様と変わらず、クーパーの場合はSOHC16バルブ4気筒の1598ccから116ps/6000rpmと15.2kg-m/4500rpmを発生するが、タコメーターのレッドゾーン表示はMTとは異なる。MTの6750〜8000rpmに対して、CVTは5500〜8000rpmと、より低回転からレッドゾーンが始まるのである。その理由はエンジンのためよりも、CVTのベルト保護にあるのだろうと推測できる。
ニュー・ミニのCVTは、MTのシフトレバーと同様の形状を持つセレクターによって操作するもので、ポジションは通常のATと同じく、前から順にPRNDと並んでいる。ブレーキを踏んだ状態でセレクターをDレンジに送り、ブレーキをリリースしてスロットルを踏み込むと、クーパーCVTは期待通りの勢いでスタートした。
動力性能はATとしてはまったく十分で、MT仕様を若干上回る1160kgの車重を、けっこう活発に引っ張り上げる。同様に、クーパーに次いで試乗した90
psのONEも意外とよく走り、箱根ターンパイクの上りで不満のないペースを保てるほどだった。
もちろん、エンジン回転の上昇と、スピードの上昇にズレのあるCVT独特の加速感は皆無とはいえぬが、比較的違和感の少ない方ではある。
とはいえ、山間のワインディングに入ったら、BMWがステップトロニックと呼ぶマニュアルモードを選択するといい。こればセレクターレバーをDからSモードに移動し、前後の動きを加えることによって作動するもので、最近BMWのステップトロニックがそうなったのと同じく、レバーを手前に引くとシフトアップ、前方に押すとシフトダウンする。レーシングカーのシーケンシャルシフトと同じなのだ。
6段に細分化されたマニュアルモードは、ワインディングでも適切なギアを選べるのが好ましいが、本気でコーナーの連続を攻めようとすると、肩透かしを食らう。6000rpm弱に至ると、コーナー手前でも自動的に次のギアにシフトアップしてしまうため、戦闘意欲が殺がれるのである。
だから、ワインディングロードを愉しむことを主眼にニュー・ミニを買おうとするなら、やはりMTを選ぶべきだと私は思う。滑らかで剛性感のあるシフトタッチも捨て難いからだ。
ただし、そういう走りを望まないのであれば、CVTの2ペダル・ミニは都会の足として魅力的である。 |
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6速のステップトロニック付きCVTは、最新のBMWと同じく、手間に引けばシフトアップ(+)、向こう側へ押し込むとシフトダウン(−)となっている。ペダル配置はMT仕様とさほど変わらないが、ブレーキペダルはCVT仕様用に面積の大きなものが採用される。
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6CVT仕様でも、ワインディングを激しく攻めるようなスポーティな走りを望まなければ、十分満足できる動力性能を確保している。ちなみに、車検証に記載されている数値によれば、クーパーの5MT仕様の車重は1140kg。CVT仕様は1160kgとなり、約20kg重い計算となる。 |
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| シフトレバー以外、インテリアのデザインはMT仕様と基本的に同じ。CVT仕様では、センターメーターの表示部に、シフトポジションを示すインジケーターが追加されている。 |
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