ポルシェ911
Porsche 911

進化を止めぬRRスポーツは
絶対性能も超一級品


リポート|河村康彦|Y.Kawamura

Profile


 '97年にフルモデルチェンジを行ない、水冷エンジンを搭載して登場したのが現在の911シリーズ。現在シリーズはターボチャージャー付きの「ターボ」、「GT2」と、NA系の「カレラ・クーペ」、「カレラ・カブリオレ」、グラストップの「タルガ」に大別できる。このうち「タルガ」以外にはフルタイム4WDの「カレラ4」も用意されるが、そのワイドボディ版が「カレラ4S」だ。ターボ付きエンジンは3.6リッターの排気量から、400psを大きく超える出力を発生。NAエンジン搭載のカレラ・シリーズも、昨年のマイナーチェンジで排気量を3.4リッターから3.6リッターへと拡大。20psのパワーアップを果している。ニュースといえば、日本市場向けに開発された911ターボの特別仕様車『ハイパフォーマンス・エディション』がある。オリジナルより最高出力を30psもアップさせた450psユニットは、GT2の心臓にあと10psと迫る勢い。専用のエアロキットもGT2を彷彿とさせる。

Impression


昨年のマイナーチェンジで、ターボが先行採用していたティアドロップ形状のヘッドライトとともに、3.6リッターエンジンを手に入れたカレラシリーズは、その速さに一段と磨きをかけている。ポルシェの開発陣はその国際試乗会で「今度の911はターボに準ずる走りの内容を手に入れた」と盛んに述べていた。確かに加速性能ひとつをとっても、そうした言い分はある程度納得ができる。タルガやカレラ4Sなどの投入でバリエーションが拡大されたことも、当然ユーザー層を広げることにつながっている。

その一方で、たかがマイナーチェンジでこれだけ旧モデルとの性能差が生じてしまうと、オーナーとしては一体どうして最初からやらなかったのか! という不満が頭を持たげてしまうだろう。――マイナーチェンジでの911の進化ぶりを見せつけられると、またまた改めてそんな悩みが膨らんできてしまうことになる。
 
フェイスリフトを受けた'02年モデルの911カレラは、排気量をアップするなど996の第2世代へと進化している。ボディサイズは全長4430×全幅1770×全高1305mm。
420ps/5700rpm、57.1kg-m/2700〜4600rpmというスペックの911ターボ。カレラ系とは異なる3600ccユニットにツインターボを組み合わせた結果、6MTの最高速度は305km/h(!)。5速ティプトロニックも設定されるなど、街乗りもこなすフレキシビリティも。
ターボをベースにさらにスパルタンな仕様を施したGT2。駆動方式はターボが4WDであるのに対し伝統的なRR。パフォーマンスも462ps/5700rpm、63.2kg-m/3500〜4500rpmへと向上。
カブリオレもラインナップ。特徴的なのはRR同様、4WDのカレラ4・カブリオレもチョイスできるという点。車重はクーペに比べ90kg重くなるが、オープンエア・モータリングとの引き替えとあらばほとんど気にならないレベル。
ボクスターと共通だったインパネは'02年モデルで若干変更。グローブボックスが新設され、同時にインパネ中央にドリンクホルダーが設けられている。
ショルダーサポートの張り出したスポーツシートはオプション設定。リアシートは一応用意されているものの、子供用もしくはエマージェンシー用と考えるべき。
カレラ系およびタルガのエンジンは、'02年モデルからストロークを延ばして排気量を3595ccに拡大。320ps/6800rpm、37.7kg-m/4250rpmを得るに至っている。
911
Carrera Coupe 3595cc/水平対向6DOHC 6MT
5AT
¥9,900,000
¥10,700,000
Carrera Cabriolet 3595cc/水平対向6DOHC 6MT
5AT
¥11,500,000
¥12,300,000
Carrera4 Coupe 3595cc/水平対向6DOHC 6MT
5AT
¥10,900,000
¥11,700,000
Carrera4 Cabriolet 3595cc/水平対向6DOHC 6MT
5AT
¥12,500,000
¥13,300,000
Turbo 3600cc/水平対向6DOHCツインターボ 6MT
5AT
¥16,800,000
¥17,600,000
GT2 3600cc/水平対向6DOHCツインターボ 6MT ¥23,440,000
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