オペル・オメガ
Opel OMEGA

後輪駆動を操る楽しさを残す
オペル唯一のFRモデル


リポート|笹目二郎|J.Sasame

Profile


 オメガは、全長4.9mの大型車にしてオペルの旗艦。アウディA6、BMW5、メルセデスEと同セグメントのモデルだ。V6エンジンは2.5リッターと3リッターがあり、FRのレイアウトを採る。この形としてデビューしたのは'93年で、2年前にインテリアを主体に中規模の変更があった。地味な存在ではあるが、特にワゴンはVDA方式で1800リッターと広大なラゲッジスペースを誇り、この手の大型ステーションワゴンを語る時になくてはならない存在だ。V6はバンク角54度というユニークなもので、ベクトラなどでは横置きに積まれるコンパクトな設計が特徴。同じGM傘下のサーブ9-5の例もあり、次期型はFFになるという噂もある。とはいえ、キャデラックはFRに回帰しつつあるし、4WDという選択肢もあり行方は混沌としているが、ここしばらくは現状維持されるだろう。

Impression


オメガのリアサスはマルチリンクと唱っているが、セミトレーリングアームの後方にラテラルリンクを追加してトー剛性を上げたもので、この手のFR車の限界時のマナーとしては一番完成された動きをする。BMWもメルセデスも電子デバイスで去勢しつつ逃げてるが、実はこのオメガのレベルに追いついていない。後輪駆動の面白さを追求する人にとって、このセダンは本当の“らしさ”を残す最後のFRとして価値あるモデルだ。また、2.5リッターと3リッターはファイナル比やタイヤサイズを選り分けることでパワー差に対処しているから、乗った感じの動力性能差は数値から受けるほどの印象はない。

ブランドネームだけで売れているクルマとは違い、しっかりとやるべきことをやっている実力車として高く評価できるが、やや存在感が希薄か。
 
写真のセダンは全長4900×全幅1785×全高1450mm。ホイールベースは2730mmとフラッグシップに相応しい体躯を持つ。
インテリアにはやや時代の流れを感じるが、充実した機能や装備、使いやすいスイッチ配置など、基本はしっかりと押さえている。
エンジンは2.5リッターから170psを発生するX25型と、3リッターから211psを発生するX30型という2種類のV6をラインナップする。
全長4900×全幅1785×全高1545mmという豊かなボディサイズを活かしたワゴンは、ラゲッジ最大容量1800リッター(VDA法)という、クラストップレベルの積載能力を誇る。
OMEGA
CD 2497cc/V6DOHC 4AT ¥3,990,000
MV6 2962cc/V6DOHC 4AT ¥4,540,000
Wagon CD 2497cc/V6DOHC 4AT ¥4,090,000
Wagon MV6 2962cc/V6DOHC 4AT ¥4,640,000



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