

アルピナB10 3.3/V8
ALPINA B10 3.3/V8

Mとはベクトルを異にする高性能モデル

リポート|萩原秀輝|H.Hagiwara

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Profile


アルピナに求める価値とは「ありきたりではない」ということになるだろう。輸入車に乗る人の多くは同じ価値を望んでいるのだろうが、いまやBMWは年間で3万台を超える市場規模を獲得。車型も限られているために、国産車より多いという印象を受けることさえある。たとえば、都内の輸入車密集地帯になると、日曜日には周囲にBMWがゾロゾロ走っているといった光景すら見られる。そんな場面で物足りなさを覚える人にとって、アルピナは他には変えがたい選択肢となる。アルピナの生産台数は、近年の人気に支えられて増加傾向にあるが、それは500台あたりからの立ち上がりで、決して量産規模には達していない。そもそも、量産が可能な生産体制をあえてとっていないのだ。だからこそ、アルピナには価値がある。B12の生産が終了した現在、このB10がアルピナの“価値”を最も強く感じさせてくれるモデルといえる。

Impression


B10は5シリーズがベースであり、直列6気筒の3.3リッターエンジンを搭載する3.3と、V型8気筒の4.6リッターエンジンをするV8とがラインナップされる。それぞれ最高出力は285psと355psを発揮し、文句なしの速さが実感できる。とくに直6搭載モデルは、BMWをマニュアルミッションで操りたいと考える人には最適の選択肢のひとつだ。伸びのある加速感といい、高回転域での胸の空くエンジン音といい、誘われるまま常にアクセルを踏み込んでいたくなるクルマだ。逆に、V8搭載モデルは、M5にATが選択できないことの代役を果たしてくれる。最高出力ではかなりの差があるが、最大トルクはほぼ同等。つまり、中回転域まではM5と変わらない力強さが得られると考えていい。しかも、高回転域まで驚くほどスムーズな吹け上がりを示す。
アルピナのサスペンション設定は、BMWのM系とは異なる。Mは限界性能の高さを大切にしているが、アルピナは過渡特性を重視するタイプ。そのため、ステアリング操作に対する応答性が小気味よい。ただ、B10の場合は少しばかり演出過剰かもしれない。
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B10 3.3
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| Limousine |
3299cc/直6DOHC |
6MT
5AT |
¥8,960,000
¥9,640,000 |
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| Touring |
3299cc/直6DOHC |
6MT
5AT |
¥9,660,000
¥10,340,000 |
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B10 V8
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| Limousine |
4619cc/V8DOHC |
5AT |
¥11,980,000 |
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| Touring |
4619cc/V8DOHC |
5AT |
¥12,680,000 |
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リムジンのボディサイズは5シリーズと同値となる全長4775×全幅1800×全高1435mm。3.3、V8それぞれにリムジン、ツーリングが設定される。3.3では5MTと5ATが選べるが、V8は5ATのみの設定となる。 |
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3.3が積む3.3リッターの直6ユニットは、B3に搭載されているものとまったく同じ。最高出力も285ps/6200rpmと同値だ。V8が搭載するV8ユニットは、4.6リッターの排気量から最高出力355ps/5700rpmを発揮する。 |
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全モデルに手縫いの革巻きステアリングホイールが標準で用意。V8では、さらにマルチファンクション付きが奢られる。 |
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シート地はファブリックが基本。また、B3に標準装備される電動シートは、B10ではオプション設定となっている。 |
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データによれば、3.3リムジンは0〜100km/h加速が6.3秒、V8リムジンは5.5秒という。写真は'01年モデルのB10 V8。現在は'01年モデルから'02年モデルへとシフトしているが、外観上の変更点はとくにない。 |
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