

BMW 3シリーズ ti
BMW 3Series ti

もはや“廉価版”にあらず
実力派のスポーツハッチ

リポート|萩原秀輝|H.Hagiwara

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Profile


tiは、3シリーズのラインナップ中で最後に投入されたモデルとして注目できる。従来は、E30時代の機能要素を流用するなど、他の3シリーズとは一線を画していたが、最新モデルの中身は現行の3シリーズそのまま。それどころか、本国で最新のバルブトロニック付き4気筒エンジンを初めて搭載したのもこのtiであり、サスペンションの設定を変更したのも同様だ。エンジンは1.8リッター仕様と2リッター仕様が用意され、それぞれ316ti、318tiと呼ばれる。316tiは価格も魅力的で、従来モデルの例にならい300万円を切る価格が設定される。とはいえ、決して3シリーズの廉価版ではない。外装の仕上げはtiならではの個性を放ち、控えめなデザインが特徴だったBMWに新しい感性を持ち込んでいる。内装の仕様は他の3シリーズと変わらないが、tiならではの要素として、トリム類に豊富なオプションを用意。それをパッケージ化したヤングラインを選択することで派手めの演出も可能となっている。

Impression


316tiが3シリーズの廉価版ではないことは、1.8リッターエンジンの実力を試してみればよく分かる。数値上は従来モデルの318iが搭載していた1.9リッターよりも劣るが、走行感覚では316tiが勝る点が多い。とくに、吹け上がりのスムーズさや高回転域の伸びのよさは、新開発の4気筒エンジンならではの魅力だ。318tiが積む2リッターエンジンであれば、満足度の高い走りが実感できる。実用回転域での力強さに余裕があり、アクセル操作に対する正確な応答性が発揮される。アクセルを踏み込んだときだけではなく、微妙な踏み加減に応じて期待通りの力強さが得られるのだ。さらに、サスペンションの設定が絶妙。ハンドリングのスポーティさを、誰もが実感できるに違いない。
316tiが積む1.8リッターエンジンは、低回転域のトルクに物足りまさがある。モタつくほどではないが、スタート直後にグイッと加速するような実感は得られない。だが、走り始めてしまえば、5速ATが組み合わされていることもあり、トルクが充実した中回転域を有効に活かした走りができるため、不満を感じる場面は少ないはずだ。
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3Series ti
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| 316ti |
1796cc/直4DOHC |
5AT |
¥2,998,000 |
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| 318ti |
1995cc/直4DOHC |
5AT
5MT |
¥3,230,000
¥3,130,000 |
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tiのボディサイズは全長4265×全幅1750×全高1410mm。3シリーズのセダンに対し全幅、全高はそれほど違いはないが、全長で205mm短くなる。ホイールベース長は3シリーズ共通の2725mm。
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オプション設定されるヤングラインを選べば、ボディ同色のインテリアパネルなど、よりカジュアルな雰囲気を満喫できる。
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エンジンは、316tiが積む115ps&17.9kg-mの1.8リッター直4DOHCと、318tiが積む143ps&20.4kg-mの2リッター直4DOHC。いずれもtiを機に新開発されたユニットで、ダブルVANOSに加え、スロットルバタフライをなくし、インテークバルブを使って空気の吸入量を制御する最新のバルブトロニック機構が備わる。 |
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インテリアの仕様自体は3シリーズとさほど変わらないが、シートやトリム類のカラーコーディネートなどにより、その雰囲気はよりカジュアルでスポーティな装いとなっている。
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外観上での違いは、316tiが15インチのスチールホイール、318tiが16インチのアルミホイールとなる点や、318tiではフロントフォグが標準装備される点など。ちなみに写真は318tiの5MT仕様だ。 |
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トランクスペースはそこそこの容量を確保。リアシートは左右2:1の分割可倒タイプで、ワンタッチで倒すことができる。ヘッドレストは折り畳み式。 |
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先代が搭載していた1.9リッターエンジンよりも数値的には劣るものの、最新のバルブトロニック機構を採用したN42型ユニットは、数値以上の力強さを示す。とくに回転のスムーズさや高回転域での伸びの良さは特筆もの。 |
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