アウディA8/S8
Audi A8/S8

高度な技術に裏打ちされた
卓越したフットワーク


リポート|熊倉重春|S.Kumakura

Profile


 総アルミのボディなど、アウディ先進技術のショールーム的なビッグセダン。エンジンは4.2リッターのV8(310ps)だけだが、例によってフルタイム4WDで武装するなど、内容ではメルセデスSクラスやBMW7シリーズを大きく凌ぐ(本国ではW型12気筒6リッターの420ps仕様もある)。それをさらに360psまで煮詰めたのがS8。もちろん、シャシー各部も大幅に強化されている。風格といい性能といい、おそらく世界最高水準のスポーツセダンに違いない。

Impression


乗った瞬間、軽さを実感。特にウエストラインから上が軽いので重心が低く、S字の切り返しなどビッグセダンとは思えないほど身軽だ。この点ではA6/S6 を凌ぐ。トラクションのかかり方も文句ない。標準状態でやや後ろ寄りのパワー配分らしく、いくら踏んでもアンダーが出ない。峠でなくても、街角を普通に曲がっただけで卓越したフットワークは確認できる。

たぶん誰でも、A8に乗って不満に思う部分はないだろう。S8ならなおさらだ。あえて指摘するなら、最新のアウディ・ラインに比べてデザインが古めかしくなった点ぐらいか。

A8
A8 4.2quattro 4172cc/V8DOHC 5AT ¥9,700,000

S8
S8 4172cc/V8DOHC 5AT ¥11,500,000
 
フラッグシップらしく、すべてに上質さをきわめた室内空間。もちろん、後席にも大型のエアコン吹き出し口が備わりショーファーに対応。サイド/ヘッドエアバッグも完備。
A8に比べ20mmほど低められたボディが“S”の証。車重は+30kgの1850kgに抑えられ、溢れんばかりのパワー&トルクで猛進する。専用スポーツサスに組み合わされるタイヤは前後245/45R18サイズ。
排気量は4172ccのまま、吸気系を中心とした専用チューンにより360ps/7000rpm、43.9kg-m/3300rpmを叩き出す5バルブV8ユニット。A8のそれに対し+60ps/+3kg-mのアドバンテージとなる。
“S”バッジがつく以外、ことさらに高性能を主張しないコクピット回り。ただし、シートは専用のレザーとアルカンタラのコンビ。ミッションは5速ティプトロニックATだ
フラッグシップらしく、すべてに上質さをきわめた室内空間。もちろん、後席にも大型のエアコン吹き出し口が備わりショーファーに対応。サイド/ヘッドエアバッグも完備。



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