ビー・エム・ダブリュー325iツーリング

BMW 325i Touring

現状で考え得る最良のワゴン

着々とバリエーションを拡充中の新型3シリーズに325iツーリングが追加された。ファッショナブルだが決してラゲッジスペースが広いとはいえなかった先代に対し、新型はその問題も克服。最良のDセグメントワゴンとして、成功は約束されたも同然か!?

リポート|島下泰久|Y.Shimashita フォト|宮門秀行|H.Miyakado


先代よりも大幅に進歩した実用性


 実は現行の5シリーズ・ツーリング以降、BMWのツーリングに対する考え方は、ちょっと変わってきたのではないかという気がしている。従来のツーリングのスタンスは、セダンとほぼ同等のリアオーバーハングからも見てとれるように、あくまでスタイリッシュであることが第一義で、機能性、特に積載性能は、率直に言って二の次にされてきた感が強い。
  ところが、昨年登場した新しい5シリーズ・ツーリングは、美しいフォルムというツボはきっちり押さえながら、ラゲッジスペース容量が格段に増加するとともに、利便性を高める充実したユーティリティ性能を備えていた。そして、今度の新型3シリーズ・ツーリング。これもまた、もはや十分にセールスポイントとなり得る、使い勝手に優れたラゲッジスペースを持っての登場となったのである。
  日本に導入されるのは、当面は最高出力218psを発生する直列6気筒2.5リッターエンジンを積む325iツーリングのみの設定。セダンと同じくボディはサイズを拡大し、全長4525×全幅1815×全高1450mmとなった。なお、2760mmのホイールベースはセダンと共通だ。
  ラゲッジスペース容量は当然拡大しており、5名乗車時には先代より25リッター大きい460リッターに。60対40分割可倒式の後席バックレストを倒せば、こちらは40リッター増となる1385リッターを確保している。サイズアップしているのだから容量が増えるのも当然と言われるかもしれないが、依然としてセグメントの中ではもっとも全長の短い部類に入り、またFRレイアウトを採用しながら、FFのライバル達を凌ぐ広さを実現しているのだから、これはやはり賞賛すべきだろう。
  そのラゲッジスペースは広いだけでなくフラットで、かつ隅までファブリックで美しく覆われている。12V電源ソケットや荷物固定用のフックやストラップ、さらにはバックホルダー、アンブレラホルダーなどはすべて標準装備。ラゲッジネット、リアゲートもしくはリアウインドーを開けると自動的に跳ね上がるラゲッジエリアカバーも備わる。ランフラットタイヤの採用で空いた床下スペースも、小物入れとして利用可能だ。
  話はそれだけには終わらない。裏面が洗浄可能なラバー張りとされ、荷物の積み降ろし時などにはバンパーまでカバーできるリバーシブル式フロアマットやラゲッジネット、床下収納ボックスなども、パッケージオプションとして用意されているのだ。もちろん、もっと広いラゲッジスペースを有するクルマはある。しかし、この新しい325iツーリングのラゲッジスペースが、使い勝手の面で、もはや多くのユーザーを十分満足させるものであることは間違いない。

先代ツーリング比で全長が+42mm、ホイールベースが+35mm延長されているだけあって、室内の居住性は大幅にアップしている。特に、後席のスペースは頭上、足元ともにゆとりは十分だ。
開口部の大きい電動パノラマ・ガラス・サンルーフはオプション設定。リアシートにも明るさと開放感を提供、チルトアップとスライドが可能となっている。
インパネのデザインはセダンと共通。トリムはポプラウッドが標準で、アルミとバースウォールナットがオプション設定。ナビ+iDriveもオプションとなる。
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