

クライスラー300C
CHRYSLER 300C

完全ニッポン仕様のピュア・アメリカン

世界的にセダンの不振が伝えられる中、ひとり気を吐くクライスラー300C。日本でも供給が追いつかないほどその人気は加熱しているが、「果報は寝て待て」とは今回のことを言うのかもしれない。
'06年モデルは、なんと右ハンドルだ!

リポート|島下泰久|Y.Shimashita フォト|宮門秀行|H.Miyakado
 

ハンドリングの質感向上、一体その要因は――!?

「'05モデルの納車が間に合わなかったみなさん、おめでとうございます」。確かにプレスリリースに記される'06モデルの変更点はわずか。だが、体感的にはそれ以上に進化/熟成された印象が濃い。
まずは概要をお知らせしておくと、なんといっても全車右ハンドル仕様になったこと。そして走りの面では、3.5リッターのATが4速から5速になったのがトピック。インテリアではナビゲーションシステムの変更が大きい。1DIN格納式から2DIN式になり、インパネが非常にスッキリした。
今回の試乗は富士スピードウェイのレーシングコースで行なった。300Cにはあまり似合わないステージといえるが、さて、そこから何が見えてくるのか――。
まず乗り込んだのは3.5。ピットロードからフル加速してコースイン。なるほど、'05モデルの4速でも加速に不満はなかったが、1速が大幅に低められた(2.842→3.595)ため加速に鋭さが増している。スピードの乗りもシームレスでスムーズだ。
そして後半のテクニカルな連続コーナーを抜けたところで、「300Cのハンドリングってこんなにシュアだったっけ??」という疑問が沸き上がった。その身のこなしには、明らかにシャープさが増しているのだ。そして5.7に乗り換えた後、5回目のトライ中に思い出した。そうだ、日本仕様の'06モデルはオーストリアのマグナ・シュタイヤー製だった――。
同工場の生産技術は相当高いようで、これまでにもボイジャーやPTクルーザーなどを生産しているが、明らかに北米/南米産より仕立てがいい。ドアノブの操作感からステアリングコラムの支持剛性まで、よりしっかりした感触がクルマ全体に貫かれているのだ。
それが結果として走りの質感向上に繋がったことは想像に難くない。300Cの'06モデルは、品質までが完全ニッポン仕様なのだ。
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ご覧のように右ハンドル。ナビゲーションはカロッツェリア製1DIN格納式からアルパイン製2DIN式になり、インテリアの雰囲気に自然に溶け込んでいる。なお、ドアミラーも電動格納式になった。
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5.7 HEMI/3.5ともにレザーシートが標準装備。インテリアカラーはグレーとなる。グリーンハウスが小さいため頭上空間が狭そうに見えるが、実はウエストラインが高いだけで空間的な余裕は十分。 |
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エンジンに変更点はない。V8OHVの5.7 HEMIは340ps/53.5kg-m、V6SOHCの3.5は249ps/34.7kg-mを発揮。5.7リッターのトルク感は魅力的だが、3.5リッターのシャープな吹け上がりも悪くない。 |
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外板色はブラック以外が新色となり、ホワイト、シルバー、ダークブルーの全4色に。なお、フロントマスクのイメージが若干異なるように思えるのは、ナンバー取り付け位置が下げられたためだ。 |
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| Specification |
3.5 |
5.7 HEMI |
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
5010/1890/1490 |
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| ■ホイールベース(mm) |
3050 |
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| ■トレッド(前/後)(mm) |
1600/1605 |
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| ■車両重量(kg) |
1750 |
1860 |
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| ■エンジン型式/種類 |
5/V6SOHC24V |
7/V8OHV16V |
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| ■排気量(cc) |
3518 |
5654 |
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
249(183)/6400 |
340(250)/5000 |
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
34.7(340)/3800 |
53.5(525)/4000 |
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| ■トランスミッション |
5速AT |
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| ■サスペンション(F:R) |
ウイッシュボーン/コイル:
マルチリンク/コイル |
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク/Vディスク |
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| ■タイヤ(ホイール) |
225/60R18(7.5J) |
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| ■東京標準現金価格 |
\5,061,000 |
\6,111,000 |
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| 問い合わせ先 |
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。 |
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