

エー・アール・ティー
A_R_T R230_58 / W220

定評の美しさに加えて
絶対的な速さも獲得

メルセデスのチューナーとしては新興の部類に入るドイツのA_R_T。
当初はエアロを得意とするオプティカルチューナーと見なされていたが、最近はエンジン・チューニングでもその高い技術力が評価されている。

リポート|中三川大地|D.Nakamigawa フォト|佐藤正巳|M.Sato
問い合わせ先=ラガーコーポレーション TEL:048-649-1920
 

SLR風ボンネットがパフォーマンスを誇示

威風堂々たるメルセデスの表情を、キセノンを駆使して煌びやかに、そして個性的に仕立てる。'98 年、ARTは当時の新型車に純正採用され始めていたキセノン・ヘッドライトを、アフターパーツとしてリリースした。そのイメージからか、日本ではメルセデス専門のオプティカルチューナーとして認知されてきた。
とはいえ立ち上げから7年、ARTは今、エンジンチューニングのスペシャリストとして本国ドイツで評価されるに至っている。メカニカルチューニングから、過給器を用いたポテンシャルアップまで、数多くのメニューを取り揃える。キセノンに代表されるオプティカルチューンはもとより、エレガントなエアロパーツには定評のあるARTだけに、メニューの充実は「鬼に金棒」といえるだろう。
さて、このたびSLとSクラスという、ART最高峰の2台に触れることができた。両車ともお得意の流麗なエアロパーツを身に纏っており、とりわけ「_58」と名付けられたSL500のエンジンには相当手が入っていた。
まずはこの美しい2台を眺めてみると、それだけで、まるで芸術作品を鑑賞するような気分に浸れる。自らがデザインしながら、同時にARTを牽引するイムレイ・アルバ氏の美的センスには、ただ感服するばかり。SLはレーシーさをなにより前面に出し、Sはよりラグジャリー性が高められている。ARTブランドとして、スタイリングの方向性をあえて統一せず、車種ごとに適したスタイルを採るところにアルバ氏の柔軟な発想を感じる。
SLのワイルドな雰囲気は、真っ黒に塗装された19インチホイールと、SLR風のカーボンボンネットに因るところが大きい。加えて、ハイビームをキセノンに、ロービームをハロゲンとしたダブルフォグシステムが調和する。
だが、ハイライトはやはりその心臓部だ。5リッターV8ユニットをベースに、専用のピストン&コンロッドを採用し、ヘッドのポート加工、コンピュータのリセッティング等が施される。さらに、排気量は5.8リッターにまで拡大され、最高出力は実にノーマル+94psとなる400psを発揮する。その性格は、ピークパワーよりも中低速トルクの向上が光っており、元来パワフルなSLが、輪をかけて元気に走る。耐久性も抜群だそうで、本国では2年ないし10万kmの保証が付くという。
一方のSクラスには、控え目ながら細部まで巧みにデザインされたエアロパーツが備わる。フロント、サイド、そしてリアのエアロで気品を醸し、SLと同じくキセノンを使ったダブルフォグシステムでARTらしさを出している。今やモデル末期へと差し掛かったW220だが、ARTというスパイスを得て再び新鮮さを取り戻したようだ。また、迫力満点の20インチホイールだが、大径化がもたらす乗り心地の悪化という問題をしっかりとクリアしている。ふんわりと柔らかいSクラスの乗り味は、ほとんど失われていないのだ。
この2台を体験してみて、紛れもなくARTは一流のチューナーであると思った。歴史は浅いが、クオリティの高さでは老舗のチューナーに引けを取っていない。つまるところ、メルセデスのカスタマイズに、悩ましい選択肢がまたひとつ増えたといえそうだ。
A_R_T R230_58 PARTS LIST
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| SLRボンネット |
892,500円 |
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| フロントリップスポイラー |
141,750円 |
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| ダブルフォグシステム |
288,750円 |
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| グリルインサート |
68,250円 |
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| リアリップスカート |
141,750円 |
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| エキゾーストシステム |
378,000円 |
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| スポーツステアリング |
231,000円 |
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| フロアマット |
52,500円 |
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| イルミネーションエントランスモール |
115,500円 |
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| エンブレムセット |
6,300円 |
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| サイドエンブレムセット |
154,000円 |
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ボンネットオーナメント
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11,550円 |
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| トランクオーナメント |
11,550円 |
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| リアエンブレム |
412,600円 |
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| ARTstar2ホイール |
204,750円(F:8.5×19)
220,500円(R:9.5×19) |
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| 5.0リッター改5.8リッターエンジン |
価格未定 |
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A_R_T_58 W220 PARTS LIST
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| フロントスポイラーセット |
420,000円 |
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| スポーツグリル(ディストロニック対応) |
110,250円 |
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| サイドスカートLong |
210,000円 |
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| リアスカート |
278,250円 |
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| イルミネーションエントランスモール |
115,500円 |
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| エキゾーストシステム |
336,000円 |
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| エンブレムセット |
39,900円 |
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| ARTstar2ホイール |
220,500円(9.0×20/1本) |
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| monoART1ホイール |
199,500円(9.0×20/1本) |
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SL500のV8ユニットをベースにメカニカルチューニングを施し、排気量を5.8リッターまで拡大。最高出力を400psの大台に乗せている。 |
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4本出しのオリジナルエキゾーストシステムと、それにマッチしたリアスカートで迫力満点のリアビュー。あえてリアスポイラーを装着しないところに、センスの良さがうかがえる。ハイビームがキセノンとなるダブルフォグシステムが、いかにもARTらしい。 |
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ハインテリアはフロアマット、イルミネーションエントランスモール、スポーツステアリングで引き締められる。ホイールはブラックのARTstar2。タイヤサイズはフロントが245/35ZR19、リアが285/30ZR19となる
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ホイール以外は控え目に感じるが、Sクラスの持つ気品と高級感をしっかりと際立たせている。4本出しのマフラーも、ノーマルと変わらぬほど静かな印象だ。なお、これらのART製パーツは、2002年に行なわれたマイナーチェンジ後のモデルに適合している。。 |
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右側がmonoARTと呼ばれる1ピースホイール、左側が3ピースのARTstar2で、ともにサイズは20インチ。これらのホイールは、ARTが自社で製造したもの。安易にOEMに頼らない、とても硬派なチューナーなのである。
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イルミネーションエントランスモールの淡い光が、ドライバーを歓迎してくれる。乗り込むたびに、オーナーは満足感に浸るのだろう。 |
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