

ルノー・モデュス
RENAULT MODUS

“ルノーらしさ”を
詰め込んだコンパクトMPV

ルノーと日産のアライアンスにより作り上げられた「プラットフォームB」。日産マーチ(マイクラ)なども採用しているこのプラットフォームを使って作られたルノー初のモデルがモデュスである。
ここでは、いち早くカーボックスが上陸させたモデルのインプレッションをお届けしよう。

リポート|島下泰久|Y.Shimashita フォト|赤松 孝|T.Akamatsu 撮影協力:箱根ターンパイク
 

その走りはルノーに対する期待を裏切らない

モデュスの注目点は大雑把にいって二つある。まずは、かつてセニックでCセグメントMPV市場に火をつけたルノーが、Bセグメントに初めて投入するコンパクトMPVだということ。そしてこのモデュスが、クリオ3と車体の基本骨格を共用していることだ。
その第一印象は、当たり前だがいかにもセニックの弟分という雰囲気である。ただし全長、全幅が小さいため、セニック以上に背の高さが強調されて見える。親しみやすさをアピールするためか、遊び心のあるディテールが散りばめられているのも特徴。前後のレンズ類などには○と□を組み合わせた前方後円墳のような(?)モチーフが反復されていて、かなり個性的だ。全体の雰囲気はなかなかポップ。あるいはそれは、トゥインゴの市場をも引き継ぎたいという意図の表れかもしれない。
2列シート5人乗りのインテリアにも同じモチーフが用いられているが、全体のトーンは落ち着いたものだ。特に上質なわけではないが、カジュアルで居心地良い雰囲気はルノーの文法通り。高めの着座位置のおかげで、足元にも頭上にも余裕はたっぷりある。
一方の後席は仕掛け満載だ。通常は3人掛け。それでも、やはり高い着座位置のおかげで居住性は十分以上に良いのだが、もしそれでも足りないなら、そして乗るのが2人までならば、実はもっと広い空間を生み出すことができる。手順は簡単。中央席の座面を引き起こし、左右のクッションを真ん中に引き寄せると、シートの前後スライドが可能になるのだ。スライド幅は15cm強ほど。さらにこの状態では、クッション左右にカップホルダーも現れる。
荷室も広い。5名乗車時でもフロアは奥行き56cm、幅100cmを確保。左右分割式の後席背もたれを倒せば、奥行きは106cmにも達する。この短いリアオーバーハングで、よくこれだけの居住空間と荷室を確保できたものだと感心させられてしまう。
さて、では肝心な走りっぷりはどうか。冒頭にプラットフォームはクリオ3と共通と書いたが、それはつまり日産マーチと共通ということでもある。ハッキリ言ってそれは不安材料だったのだが、走り出した瞬間、それが杞憂に終わったことが分かって嬉しくなった。
まず感じるのは全体を貫く骨太感。ドイツ車的な剛性感とは違う、あのルノーの味だ。一方、足さばきは滑らかしなやか。起伏の連続を強行突破してもタイヤは路面から離れず、分厚いシートクッションを通じてひたひたとした接地感がありありと伝わる。もちろん、背の高さを感じないわけではないが、それを無理に抑え込むのではなく、マーチよりはるかに自然な感触のEPSの手応えなどを通じて、クルマの状態は逐一伝わってくるので不安はない。要するに、シャシーはルノーに対する期待に見事応えてくれたのだ。
一方、1.6リッターエンジンと4速ATの組み合わせは、力感がいまひとつという印象。4速100km/hで3000rpmを下回る高めのギア比のせいだろうか。ただし、エンジン音はロードノイズともどもよく遮断されていて、室内が比較的静かなのは好印象だった。
このモデュス、試乗した1.6ルクス・プリヴィレージュ(4速AT)のカーボックスでの価格は252万円という。このクラスとしては安くはないが、正規導入は現時点で未定だし、使い勝手に優れるだけでなくどんな風に使おうかとワクワクさせるシートアレンジや、クラスの水準を凌駕する質の高い走りを考えれば、ギリギリ納得というところだろうか。
それにしても、この出来映えだとクリオ3も非常に楽しみだ。
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| Specification |
MODUS 1.6 16V Luxe Privilege |
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
3790/1690/1580 |
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| ■ホイールベース(mm) |
2480 |
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| ■トレッド(前/後)(mm) |
1470/1450 |
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| ■車両重量(kg) |
1205 |
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| ■エンジン種類 |
直4DOHC16V |
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| ■排気量(cc) |
1598 |
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
112(82)/6000 |
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
15.4(151)/4250 |
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| ■トランスミッション |
4AT |
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| ■サスペンション(F:R) |
ストラット/コイル:
トーションビーム/コイル |
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク/ディスク |
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| ■タイヤ(ホイール) |
185/60R15 |
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| ■東京標準現金価格 |
¥2,520,000 |
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| カーボックス横浜 TEL:045-372-1775 |
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値です。 |
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水平基調のダッシュパネルに円形のセンタースタックを組み合わせたシンプルなインパネデザイン。ダッシュボードセンターに置かれるメーターはデジタル式を採用。試乗したルクス・プリヴィレージュではインテリアはベージュ系となるが、もうひとつのグレード、ルクス・ダイナミークでは、メタル/ブラック系となる。
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カーボックスが用意するのは「1.4 16V Luxe」と「1.6 16V Luxe」の2モデルで、それぞれ「Luxe Dynamique」、「Luxe Privilege」の2仕様が選べる。ミッションは1.4リッターが5速MT、1.6リッターが4速AT。カラーは全12色を用意。 |
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リアシートは3:2の分割可倒式で、前後スライド、さらにはタンブルさせることも可能。ラゲッジ容量は通常状態で200リッター、リアシートを前方に倒し、タンブルさせることで最大620リッターの容量を得ることができる。写真下のダブルオープン式のリアゲートはオプション(33,180円)の設定となる。
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コンパクトなスタイルから想像する以上に室内には余裕がある。通常の状態なら3名用の後席は、シート中央部を引き起こし、シート右側のレバーを使って座面を中央に寄せることで2名用としても使える。この2名用の状態では後方へのスライドが可能で、よりゆとりのある後席空間を作り出せる。 |
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試乗車のエンジンは1.6リッターから112ps/15.4kg-mを発揮する直4DOHC16V。これに4速ATを組み合わせる。ギア比がやや高めのためか、パンチに多少欠けるものの、実用域では必要十分な仕事をしてくれる。このほか、1.4リッターから98ps/12.9kg-mを発揮する直4DOHC16V搭載モデルも用意。こちらには5速MTを組み合わせる。
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ルノーらしいタフな足腰により、骨太な乗り味が楽しめるモデュス。試乗車の「1.6 16V Luxe Privilege」がカーボックスでは2,520,0 00円となる。ちなみにホイールは「KIMONO」というオプションのものを装着している。 |
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