[クライスラー300C]
北米での発売開始から約1年。近来稀なメガヒットを記録した300Cは瞬く間にクライスラーのドル箱モデルに。ステイツの皆さんの郷愁とナショナリズム、そして自国文化への誇りに訴えかけるため機械的にもデザイン的にもさらにはキーワード的にも完全武装。見事なまでにアメリカンセダンだ。いかにもなギャングスター的風貌とは裏腹にその走りは優しくスマートだったりもする。
解説|松村俊司|T.Matsumura  フォト|郡大二郎|D.Kohri
[Vehicle Data]
■輸出国:アメリカ ■生産国:カナダ ■排気量:3.5〜5.7リッター ■価格:¥4,935,000(3.5)〜¥5,985,000(5.7 HEMI)■撮影車:5.7 HEMI(ブリリアントブラッククリスタル/¥5,985,000)
※価格はオプションを除く
※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。
 
   300シリーズの歴史やHEMIユニットが備えるステイタス性、アメリカの自動車産業がまさに黄金期にあった時代を思い起こさせるスタイリングなどなど。そうしたさまざまな背景を、理屈ではなく肌で感じる素地を持っていないと、300Cの存在と魅力を完全に把握することは難しい。
  つまり日本人にとって300Cは理解の及ばない面を持ったクルマとはなるけれど、同時に現在のアメリカ製プレミアムセダンの走りと品質が相当に侮れないことを再認識させてくれることも確か。クラスの主流である欧州製とは明らかに異なるデザイン性と乗り味はかなりフレッシュであり、新しい選択肢として十分注目に値する。有り体にいうと、すでにメルセデスやBMWはフツーすぎて面白くないという人ほど、300Cに強い反応を示すことになるのだろうが、周囲に与えるインパクトの強さは確かにフツーじゃない。
  国内導入開始は今年2月からで、3.5リッターV6モデルと、5.7リッターV8のHEMIユニット搭載モデルの2グレード展開となる。
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