

ランドローバー・レンジローバー・スポーツ
LAND ROVER
RANGE ROVER SPORT

老舗の意地と底力

ポルシェ・カイエンを筆頭に、ハイパワーエンジン搭載のSUVが相次いで市場投入されるなか、ついにクロスカントリービークル界の大御所が立ち上がった。今年初頭のデトロイトでショーデビューを飾ったレンジローバー・スポーツは、その名のとおりランドローバー史上最強の全天候型アスリートに仕立てられていた!

リポート|吉田 匠|T.Yoshida フォト|ランドローバージャパン
 

390psを叩き出すスーパーチャージドV8

ヨーロッパの有力ブランドが高級SUV市場に次々と参入していくなか、老舗のランドローバーがもう一本の矢を放った。今年のデトロイトにデビューさせたレンジローバー・スポーツである。
そのデビューフォトを見たとき、レンジローバーのキャビンを低くしたモデルだな、と単純に思ったが、それは違った。レンジ一族のスタイルを纏っているが、その内側にあるのはディスカバリー3と共通するシャシーなのだった。
つまりレンジローバー・スポーツは、ディスカバリー3系のメカニズムを使って仕立て上げたレンジのバリエーションなわけで、「スポーツ」の名から想像できるとおり、主にオンロードでの性能を磨き込んだモデルとされる。ホイールベースをディスカバリー3より14cm短縮しているのも、それを実現する手立てのひとつだ。
それに加えてスポーツは、同社のクルマとして過去最強のエンジンを備えるに至った。同じフォード傘下PAGのジャガー用をベースにした4.2リッタースーパーチャージドV8が、同じくジャガーベースの排気量拡大版たる4.4リッターV8NAとともにノーズに収められたのだ。他に2.7リッターV6ターボディーゼルもあるが、それは北米と日本にはやって来ない。
これだけのパワーユニットを積んでいるのだから、迎撃しようとする相手は自ずと見えてくる。例えばポルシェ・カイエン。一説には、いまやカイエンは北米における高級SUVのトップセラーにのし上がったとされるから、その分野の老舗としては黙って見過ごすわけにはいかないはずである。
そこで、南フランス西部からスペイン、カタルーニャ地方にかけてのルートで行なわれたスポーツのプレス試乗会では、まずV8スーパーチャージドに乗った。
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エンジンは写真の4.2リッターV8スーパージャージャーと4.4リッターV8NA、2.7リッターV6ディーゼルの3基を用意。日本仕様のパワートレーンはガソリン2基に6ATの組み合わせが有力だ。 |
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やや荒れた程度のオフロードなら涼しい顔をして駆け抜けてみせるあたりは、やはり老舗のなせる技。エアサスをはじめ、シャシーはディスカバリー3のそれがベースとなる。 |
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トップモデルのV8スーパーチャージドには、20インチホイールに275/40Rサイズのタイヤが組み合わせられる。ブレーキも強化され、前後ともにブレンボ製のそれが標準装着。 |
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