

オペル・ベクトラGTS 3.2
OPEL VECTRA GTS 3.2

オペルの神髄ここに極まる

新型アストラの好評を受けて勢いづくオペルだが、先頃その2005年モデルのラインナップが発表された。
ベクトラはセダンが消え、ワゴンと5ドアGTSの2本立てになったが、今回はGTSのトップモデル「3.2」に試乗してみた。

リポート|市原直英|N.Ichihara(本誌) フォト|郡 大二郎|D.Kori
 

スポーツモードオンでキャラクターが豹変!

「どうも最近のドイツ車は軟弱で」と嘆く向きには、いまならオペルがオススメだ。重めのステアリングとガシッと路面を掴んで離さぬサスペンションがもたらすハンドリング、そしてキャラ立ちまくりで仕事キッチリなエンジンなど、いまやメルセデスやBMW以上にドイツ的テイストが濃い。
さて、そんなオペルの2005年モデルでは、ベクトラGTS 3.2に減衰力調整式ダンパーが装着されたのがトピック。というワケで、早速試乗へと連れ出した。
そのアピアランスは、以前よりずっとスポーティになった印象。よく観察すればタイヤが17インチから18インチになるとともにホイールデザインも変更されており、ボディとのツライチ具合は抜群。さらにクリーンなスタイルとシルバーのボディカラーが相まって、その佇まいはきわめてクールだ。
だが、その予感はいい意味で裏切られる。3.2リッターV6は全域でトルクフルであり、54度という特異なバンク角ゆえ、軽いバイブレーションとババババッという小気味よいサウンドをともなって一気に吹け上がる。電気モーターのような優等生エンジンを否定する気はないが、個人的にはこんなホットで内燃機関の薫りがきちんと漂うエンジンに魅力を感じる。
そして満を持してインパネにある「SPORT」スイッチをオン。これは文字通りスポーツモードを意味しており、サスペンションが引き締まるだけでなく、ステアリングの重さやAT、そしてスロットルまでを統合してパフォーマンス重視の方向に制御するのだ。
その鮮やかなまでの変貌ぶりが面白い。ハンドリングはステアリングの指先一本分の切れ角にまで正確になり、スロットルもピーキー一歩手前まで素早くなるから、クルマのアクセルコントロールは自由自在。ATのシフトプログラムは時間軸が無視されるようでイマイチだが、こうもクルマから挑発されるとATだってマニュアルシフトしてやりたくなる。だからさほど問題にはならないだろう。
フラット感は多少削がれるものの、乗り心地も悪くない。このスポーツモードの存在は、「使えるのにスポーティ」というベクトラGTSの世界観を、さらに大きく広げたといえるだろう。
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「SPORT」スイッチはコレ。ESCやABSなどを統合したシャシーシステムをオペルは「IDS」と呼ぶが、今回はそれに「CDC(コンティニュアス・ダンピング・コントロール)」が統合され「IDSプラス」に進化。インパネに変更点はなし。
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3.2にはスポーツレザーシートが標準装備。後席頭上回りの空間は、外観から想像する以上に広い。後席シートバックは4:6の分割可倒式で、5ドアハッチバックボディと相まって使い勝手は抜群にいい。 |
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3.2リッターV6に変更はなく、そのスペックは211ps/6200rpm、30.6kg-m/4000rpm。低回転域からトップエンドまで、きわめてパワフル。サウンドもスポーティ。 |
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新たに18インチタイヤ(試乗車は225/45R18のポテンザRE040)を装備、佇まいもグッとスポーティになっている。なお、2.2は17インチで従来から変更はない。写真のボディカラーはスターシルバーIII。 |
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| Specification |
OPEL VECTRA GTS 3.2 |
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
4610/1800/1465 |
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| ■ホイールベース(mm) |
2700 |
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| ■トレッド(前/後)(mm) |
1520/1515 |
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| ■車両重量(kg) |
1510 |
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| ■エンジン型式/種類 |
Z32/V6DOHC24V |
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| ■排気量(cc) |
3174 |
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
211(155)/6200 |
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
30.6(300)/4000 |
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| ■トランスミッション |
5AT |
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| ■サスペンション(F:R) |
ストラット/コイル:マルチリンク/コイル |
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク/Vディスク |
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| ■タイヤ(ホイール) |
225/45R18(7.5J) |
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| ■東京標準現金価格 |
¥4,400,000 |
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| 問い合わせ先 |
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値です。 |
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