

サーブ9-3 1.8t
SAAB 9-3 1.8t

北欧生まれらしい
シンプル・ベーシック

航空機メーカーを発祥とするスウェーデンのブランド、サーブ。
全車にターボエンジンを搭載するなど個性的なラインナップがその特徴だが、今回9-3に普及グレードが追加された。

リポート|市原直英|N.Ichihara(本誌) フォト|郡 大二郎|D.Kori
 

俊足のターボサルーンが314万円でゲット可能
 スタイリッシュな北欧的ライフスタイルに憧れる身としては、9-3はデビューした'02 年当初から、なかなか惹かれる存在だった。
特に、スポーティな中に知性を感じさせるフロントマスクと北欧テイストに溢れるインテリア、そして打てば響くターボエンジン。アクセルの踏み込みに応じてトルクが盛り上がり、スピードを乗せてゆく。この言葉にすれば簡単な所作が、サーブほど自然なターボ車はそうあるものではない。しかも心地よい刺激とともに――。
さて、そんなサーブの9-3に「1.8t」が加わった。これで9-3のグレードは上から「エアロ」「アーク」「リニア」「1.8t」の4種類となった。エンジンはすべて2リッター直4ターボで、タービンやコンピュータの種類によってそれぞれ209ps、175ps、150psを使い分けている。このうち、1.8tのエンジンはリニアと同じ低圧ターボの150ps仕様だ。
よって動力性能はリニアとほぼ同等。2000rpmというごく低回転域からトルクが盛り上がり、エンジンをブン回すことなく前車をパスできるのはクールなスウェーデンのイメージ通り。
そして、なにより美味しいのはコーナリング。9-3はオペル・ベクトラとプラットフォームを共用するが、その味付けは決定的に違う。あちらが「剛」ならこちらは「柔」。ベクトラはガッシリとタイヤで曲がるタイプ、9-3はサラリとバランスで曲がるタイプ……といえばわかりやすいだろうか。
ステアリングを切ると瞬時にクルマが向きを変えるが、このコンマ何秒間におけるGのコントロールがなんとも繊細で美しい。これは、前輪と同時に後輪もステアさせるリアクシス・サスペンションによるところも大きいだろう。
初期型に比べ、ATが積極的にシフトダウンを受け入れるようになったのも◎。マニュアルモードを使えば、ファンなスポーティドライビングを楽しめるはずだ。
デザインにしろライフスタイルにしろ、余計なものを削ぎ落とし必要なものだけを磨き上げるのが北欧流。今回この1.8tに乗り、そんなことを思い起こした。
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グレード名は「1.8t」だが、排気量は2リッター。低圧ターボ付きで、スペックは150ps/5500rpm、24.5kg-m/1900rpm。同クラスのライバルと比べ、やはりトルクで優位に立つ。 |
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「リニア」とは装備のみで差別化されるため、インパネはやや素っ気ない。エアコンはマニュアル式だし、CDもオプション。ESPが省かれるのは、このご時世にどうかと思うが。 |
ホイールはスチールが標準、アルミは「スペシャルパッケージ」としてセットオプション。試乗車のタイヤは、195/65R15サイズのグッドイヤー・イーグルNCT-5だった。シート生地はファブリックで追突時に乗員へのダメージを軽減するアクティブヘッドレストは標準装備。室内空間は適度な広さだ。
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トランクの開口部は大きく、使いやすい。太いCピラーや前傾姿勢を強調するサイドのウインドーグラフィックなど、サーブデザインの特徴はしっかり踏襲されている。 |
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| Specification |
SAAB 9-3 SPORT SEDAN 1.8t |
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
4635/1760/1465 |
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| ■ホイールベース(mm) |
2675 |
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| ■トレッド(前/後)(mm) |
1525/1505 |
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| ■車両重量(kg) |
1500 |
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| ■エンジン種類 |
直4DOHC16V+ターボ |
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| ■排気量(cc) |
1998 |
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
150(110)/5500 |
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
24.5(240)/1900 |
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| ■トランスミッション |
5AT |
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| ■サスペンション(F:R) |
ストラット/コイル:4リンク/コイル |
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク:ディスク |
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| ■タイヤ(ホイール) |
195/65R15(6.5J) |
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| ■東京標準現金価格 |
¥3,140,000 |
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| 問い合わせ先 |
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値です。 |
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