ミニ・クーパーSコンバーチブル
MINI COOPER S CONVERTIBLE

6ATで気軽にご機嫌

ミニのホットバージョンであるクーパーS(含むコンバーチブル)に、オプションで6速ATが設定された。
マニュアルゆえにSを敬遠していた向きにはもちろんだが、選択肢が広がったという意味でも朗報だろう。


リポート|尾島信一|S.Ojima(本誌) フォト|郡 大二郎|D.Kori


CVTよりも格段にスムーズな6AT


 いま、一番気持ちのいいオープンカーは何でしょうね? と問われれば、それはミニ・コンバーチブルですと答えている。走りを云々すれば違うクルマが候補にもなるのだろうが、立ち気味のAピラーがもたらす開放感は望外とさえ表現できるほどで、屋根を開け放てば、たとえ走らなくとも幸せを感じられるからだ。
  そんなミニ・コンバーチブルにも、いざ選ぶとなるとちょっと悩ましい問題があった。スーパーチャージャーを搭載するクーパーSに組み合わされるトランスミッションが、6MTしか用意されていなかったのだ。ホットモデルなのだからそれで構わないじゃないか、という意見はもちろん正しいが、しかし巨大マーケットであるアメリカの事情を鑑みれば、やはり3ペダルのみは自ずとユーザーを限定してしまうことも事実だった。
  そこで今回、6ATがクーパーSとクーパーSコンバーチブルにオプション設定された。クーパーにあったCVTじゃいけなかったの? という疑問もなくはないが、バリエーションが増えるのはカスタマーとしてはありがたい。それに、ミニのCVTは低速域でのギクシャク感が否めなかったので、その意味でも6AT搭載は朗報といえるだろうか。
  走ってまず感じるのは、CVTに比べて圧倒的にスムーズであるということ。特に低速域での振る舞いにそれは顕著であり、なるほど最上級グレードのクーパーSには6ATが相応しいかもしれない。ステップトロニック機能も備え、ステアリングのパドルスイッチ(手が小さい人は少し扱いにくい)をパチパチやれば、170psを誇るクーパーSの過激な走りを積極的に楽しむこともできる。
  こうなると、正直S以外のグレードにも6AT搭載を望みたいところだが、それだとCVTの存在意義がなくなるし、今のところその予定はないという。とすればクーパー狙いのAT希望者は、今度はSにすべきかどうかで迷ってしまうはず。なんとも、またまた悩ましい問題の発生である。
直4SOHCにスーパーチャージャーを装着、170ps/22.4kg-mを叩き出す。過給器の「ミャ〜」という音色が、独特のフィーリングを提供する。いい意味で古典的?
試乗車は、オプションでニューデザインの17インチホイールを装着。タイヤはもちろんランフラットで、サイズは205/45R17。17インチを履くがゆえのネガは感じられない。
クロス、クロス/レザーのコンビ、レザーと様々なシート仕様を選ぶことができ、かつカラーが豊富な点もミニのアドバンテージだ。撮影車はブラック&シルバーのクロス仕様。
6ATはVW等にも搭載されるアイシン製。アクセルワークや速度に応じて最適なエンジンマネージメントを施すAGS機能が、低燃費にも貢献。ステアリングには、ステップトロニック・パドルシフトを装備。
パワーはそれほど必要ないという人でも、CVTとの走行フィールの違いを考えれば、それがクーパーS選択の動機となり得るか。6ATのオプション価格は157,500円。
Specification
MINI COOPER S CONVERTIBLE(6AT)
■全長/全幅/全高(mm)
3655/1690/1415
■ホイールベース(mm)
2465
■トレッド(前/後)(mm)
1455/1460
■車両重量(kg)
1340
■エンジン種類
直4SOHC8V+SC
■排気量(cc)
1598
■最高出力(ps(kW)/rpm)
170(125)/6000
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
22.4(220)/4000
■トランスミッション
6AT
■サスペンション(F:R)
ストラット/コイル:マルチリンク/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク:ディスク
■タイヤ(ホイール)
195/55R16(6.5)
■東京標準現金価格
¥3,391,500
問い合わせ先
※上記スペックは本誌発売当時の値です。
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