

エムジーTF120ステップスピード
MG TF120 Stepspeed

心地よさ薫る癒し系ライトウェイト

MG-TFシリーズにCVTを搭載した120ステップスピードが加わった。120psという最高出力は、シリーズ中で最もおとなしい数値となるが、なかなかどうして小気味の良い走りを披露。
気軽に付き合える大人向けライトウェイトスポーツである。

リポート|石井昌道|M.Ishii フォト|郡 大二郎|D.Kori
 

CVTとの組み合わせで際立つキビキビ感
 ブリティッシュ・ライトウェイトスポーツの伝統を今に伝えるMG-TFのラインナップに、この7月から加わる予定なのが120ステップスピードだ。
現行モデルの135、160と同様に、その数字が表すのはエンジン出力。120のパワースペックは、先代MGF1.8iと同一であり、ベーシックなKシリーズユニットを搭載するということになる。新しいのは、6速マニュアルシフトモードを備えたCVT「ステップスピード」の採用だ。
もともとKシリーズは低回転から粘り強いトルクを持つことが美点であったが、これに効率に優れるCVTが組み合わされたことで加速力に不満はない。それどころか、ひょっとすると5MTの135psより速いのでは? と思えるほどに強力だ。ステアリングのスイッチでマニュアルシフトモードを操れば、積極的なドライビングにも対応してくれるので、2ペダルとはいってもライトウェイトスポーツらしいキビキビとした走りが可能となる。つまり、お気楽さと、スポーティ感をキッチリと両立しているのだ。
シャシーはさすがに基本設計が古いだけあって、最新ドイツ車などのようにカッチリとはいかない。ソコソコのペースまではミッドシップならではの回頭感とトラクションが味わえるが、本気で攻めていくと主にボディの捻れが出てくるようで、姿勢の変化が大きくなってくる。ただし、この「ちょっと緩い感じ」は、ボディだけではなく全体的な剛性感や各操作系のフィーリングなどにも共通していて、総合的にみれば程良いバランスとなる。そこがMGブランドの妙技であり、不思議と心地良く感じてしまったりもする。機械として良く出来てはいるが、無機質で冷徹なカッチリ系のクルマより、むしろ人間的な暖かみのある癒し系の味わいを持っているのだ。
扱いやすいパワートレインも含め、毎日付き合っていくとジワジワ愛着が沸いてしまうのが、実はこのタイプ。エンスー心が分かっている人にはオススメだ。
|
|
 |
インパネ回りのデザイン、素材感はさすがに設計の古さを感じさせるものの、ことスポーツドライビングという観点からは各操作系のポジションが的確。なおかつ、程良いタイト感も好ましい。 |
 |
ライトウェイトスポーツらしく、ホールド性とクッション性を適度にミックスしたデイトナファブリック仕様のシート。カラーはライトタンで、ポジションは比較的アップライトとなる。 |
 |
ミッドに搭載される1.8リッター直4DOHCユニットは120ps/16.8kg-mを発生。スペックはシリーズ中最も控えめだが、無断変速6速AT(CVT)との組み合わせにより軽快な走りを披露する。 |
 |
タイヤサイズはフロントが185/55R15、リアが205/50R15となる。昨今の流れでいえば小径となるが、逆にバネ下の軽さがもたらす足の動きは小気味良く、キャラにマッチした乗り味を提供。 |
 |
135と160がすでにラインナップしているMG-TFシリーズは、今回の120ステップスピードを加え全3グレードとなる。なお、試乗車はイギリス仕様で、7月発売の日本仕様は細部が若干異なる可能性もあるとのこと。 |
 |
 |
| Specification |
MG-TF 120 Stepspeed |
 |
| ■全長/全幅/全高(mm) |
3943/1807/1195 |
 |
| ■ホイールベース(mm) |
2375 |
 |
| ■トレッド(前/後)(mm) |
1404/1404 |
 |
| ■車両重量(kg) |
1125 |
 |
| ■エンジン種類 |
直4DOHC16V |
 |
| ■排気量(cc) |
1796 |
 |
| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
120(88)/5500 |
 |
| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
16.8(165)/3000 |
 |
| ■トランスミッション |
CVT |
 |
| ■サスペンション(F:R) |
Wウイッシュボーン/コイル:
マルチリンク/コイル |
 |
| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク:ディスク |
 |
| ■タイヤ(ホイール) |
F:185/55R15(-)R:205/50R15(-) |
 |
| 問い合わせ先 |
 |
| ※上記スペックは本誌発売当時の値です。 |
|