ダウンサイジングを実行しつつ、
クオリティ感覚も添えたいユーザーに。



Eクラスを進化させたような走行感覚を持つ

 実際に、CLS500はさらにロープロファイルな245/40R18サイズのタイヤを装着するが、電子制御式のエアマティックDCサスペンションは、動きがスッキリしている。この点は、同じサスペンションを採用するE500よりも進化。その設定は可変機能を備えるが、ノーマルでは柔らかすぎスポーツでは硬すぎるといったE500の不満が完全に解消(E500も進化しているかもしれないが……)している。
  こうした制御技術は、設定をノーマルにしたままで多くの場面で乗員の期待に応えるべきだが、CLS500はそれに成功。高速道路で欧州の速域を保つときやコーナーを飛ばし気味に駆け抜ける程度では、ボディの無駄な動きのほとんどを抑えながら快適な乗り心地を提供してくれる。設定をスポーツに変えるのは、コーナーを本気で攻めるときくらいだろう。設定は3段階あるが、もっともスポーツ寄りはどんな場面で選択するのか想像がつかないほどだ。
  E500は、V型8気筒5リッターエンジンを搭載。このエンジンに対しては、もはや注文の付けようがない。5リッターで306psという数値はいささか控えめだが、より以上を求める人はいても不満を感じることはないはずだ。7速ATとの相性もよく、ここまで性能に余裕があると少しアクセルを踏んだくらいではシフトダウンせず、高速域でも低回転域を保ったままで力強く加速する。
  さて、情緒への刺激を価値とした初めてのメルセデス・ベンツだが、走りについては機能を優先する姿勢はそのままであった。おそらくCLSは、これまでメルセデス・ベンツに興味を示さなかった人々の関心を集めるだろう。そして実際に乗れば、紛れもないメルセデス・ベンツであることに気付くはずだ。おそらく、気になった少々の不満も時間とともに解決されるに違いない。なんといっても、メルセデス・ベンツなのだから。

CLS500。インテリアの樹脂類は新開発されたもので、パッと見ただけでは本物のレザーに間違えるほど質感が高い。写真のウッドパネルはマット調のウォールナット。
レザーシートはCLS500以上に標準、CLS350はレザーとファブリックのコンビ。インテリアカラーはブラック、べージュ、レッド、グレーの4色が本国同様に用意される。
インパネは専用デザインだが、エアコンの操作パネルやモニターまわり、インダッシュCDチェンジャーはなどはEクラスとの共通部品。CD挿入時には、パネルが上に開く。
リアシートは小物入れでセパレートされるため、法律上の定員は4人となる。
トランク高はあまりないが、ボリュームは505リッターと不満のないレベルを確保している。
 
CLS350
CLS500
■全長/全幅/全高(mm)
4915/1875/1405
4915/1875/1390
■ホイールベース(mm)
2855
■トレッド(前/後)(mm)
1595/1605
■車両重量(kg)
1730
1780
■エンジン形式/種類
272/V6DOHC24V
113/V8SOHC24V
■排気量(cc)
3497
4965
■最高出力(ps(kW)/rpm)
272(200)/6000
306(225)/5600
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
35.7(350)/2400-5000
46.9(460)/2700-4250
■トランスミッション
7AT
■サスペンション(F:R)
4リンク/コイル:ルチリンク/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク/Vディスク
■タイヤ(ホイール)
245/45R17(8.5J)
245/40R18(8.5J)
■東京標準現金価格
\8,505,000
\10,290,000
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