1905-2005 Salon international de l'automobile Geneve

交   雑   種
ハイブリッド狂想曲。


自動車業界に春の訪れを告げる、ジュネーブ・モーターショーが今年も開催された。しかし地元スイスの人々に聞けば、この冬は異常に寒く、春の到来はまだ先になるとのこと。だが、なにも寒いのは気候に限ったことじゃない。国籍やメーカー、そしてブランドの枠を超え、生命力を強化したハイブリッドたちが会場を埋め尽くしていたのは偶然なのだろうか――

リポート|市原直英|N.Ichihara(本誌)
フォト|望月浩彦|H.Mochizuki

 

 ALFAROMEO
BRERA アルファロメオ・ブレラ
マセラティに遠慮!?
トップモデルは3.2リッターのV6に


 ついに登場した市販型ブレラ。コンセプトカーはマセラティのV8を積むFRだったが、先日マセラティはフェラーリと別れ、アルファロメオとアライアンスを組むことを発表。ブレラの小型化は、このことを受けて棲み分けを考えた結果だろう。さて、そのブレラ。一見して分かるとおり基本的には159クーペ。FFおよびAWDという駆動方式も同様だ。ただしエンジンバリエーションはやや絞られ、3.2リッターV6と2.2リッター直4、2.4リッター直4ターボディーゼルの3タイプ。ヨーロッパでは今年末の発売が予定されている。

写真は3.2リッターV6。2.4リッターターボディーゼル(200ps/40.8kg-m)が積まれるのも興味深い。ミッションは6速MTと6速ATで、セレスピードは設定されない。
インパネも159と同じパーツを使うが、シートは専用品になるようだ。リアシートは狭く、やはりプラス2と考えた方がいい。展示車のルーフには大型のグラスルーフが設けられており、開放感はなかなかのものだった。
ボディサイズは全長4413×全幅1830×全高1372mm。ホイールベースは159よりも短く、2525mmとなる。でもこのサイズだと、アルファGTとの差別化をどう図っていくのだろうか。
ALFA159 アルファ159
そのシャシーはGMのプレミアムプラットフォーム

  157ではなく159――。今回の“スター・オブ・ザ・ショー”は間違いなくこのクルマ。大成功を収めた156の後継だけにデザインはキープコンセプトだが、中身は大幅に刷新されている。ではシャシーからみてゆこう。フィアットは先日GMと袂を分けたばかりだが、159の開発はGMヨーロッパのもとでサーブとともに進められた。その結果、生まれたのが今回の「プレミアムプラットフォーム」。サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リアがマルチリンクのFF/AWD用で、サーブ9-3やオペル・ベクトラの「イプシロン・プラットフォーム」より上級の位置づけとなる。エンジンは、ガソリンが3種類、ディーゼルが3種類。ガソリンのラインナップは3.2リッターV6(260ps)、2.2リッター(185ps)と1.9リッター(160ps)の直4で、これらはすべて直噴JTSユニットだ。そして隠し球は「アルファ・クロスワゴンQ4」同様のトルセンセンターデフを備えるAWDモデル。155以来のクワドリフォリオが復活する!
写真右:リアビューもキープコンセプト。156GTAばりのオーバーフェンダーや左右出しのエキゾーストパイプなどが迫力だ。写真は2.4リッターディーゼルターボ。

アルファのチェントロ・スティーレとともにデザインを手掛けたのはジウジアーロ。ボディサイズは全長4660×全幅1828×全高1417mm、ホイールベースは2700mm。156と比べるとかなり大型化されている。
ガソリンはすべてJTSとなった。3.2リッターV6のスペックは260ps/32.8kg-m。最近のJTSはちゃんと鳴き上手だから、しっかりアルファ・サウンドを響かせてくれるはずだ。
ダッシュパネルの3連メーターなど、インテリアの造形も基本的にはキープコンセプトだが、クオリティは飛躍的に向上していた。トランスミッションはMT、AT、セレスピードで、すべて6速になる模様。サイズだけのことはあり、トランクも広い。
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