ローバー・ストリートワイズ
ROVER STREETWISE

ミスマッチ感覚のエクステリアが
魅力のファンカー


ローバーブランドとしては初めて、オフローダー風のルックスが与えられたストリートワイズが日本に上陸。
一見したところコンパクトSUVだが、果たして、その正体とは?


リポート|笹目二郎|J.Sasame フォト|郡大二郎|D.Kori


等身大で使いこなせる都市型SUV


 ストリートワイズは、R25をベースにしたコンパクトSUVだ。205/50R16という大径のタイヤを履いて車高を80mmほど上げ、オーバーフェンダーやボディ前後を樹脂で装い、ルーフレールを付けるなど雰囲気も上々だ。しかしながら、このストリートワイズ、実は4WDではなくFF車。とはいえ、このサイズの小型軽量FF車であれば、雪や泥程度なら難なく走破できる実力を持っていることはご承知の通り。タイヤの大径化に伴いファイナルも下げられているようだから、腕を振るえるステージもふんだんにありそうだ。
  ローダウンしたクルマをスマートに感じるのとは逆に、ラリー車のように車高を上げたクルマをカッコイイと思う人もいる。それはロングドレスに対するミニスカートのようなもので、裾をずるずる引きずるよりも足元を見せた方が軽快なフットワークを連想させる。
  やや上がった車高によって、実際にクルマに乗り込むときなどには、シートのヒップポイントが高いことで乗降性が楽だし、高い目線により視界も良好。また、バウンド側のストロークが増すことにより、サスペンションは底付きすることなく乗り心地を向上させる。そして何より、悪路での路面干渉などを気にせず強行突破できる。たとえ都市部でも、踏切の横断とか段差の乗り越えとか積雪とか、利点は多々ある。
  と、何も応援演説を考えなくとも、このクルマは単純に乗って楽しい雰囲気に満ちている。そういう意味では、ファンカーといってもいい。1150kgのボディ重量に対して、1.8リッター16バルブエンジンは117psと16.3kg-mを発揮するし、CVTの効率をもってすれば動力性能もなかなか活発だ。
  図体を持て余すほど大きなSUVを、十分に使いこなせていない人も多い。その点、コイツはシートを畳めるしドアも5枚あって実用性もあり、実力をフル稼働させるチャンスは多そうだ。4mを切る全長はフェリー料金も安いし、これこそ文字通り賢者の選択の1台といえるだろう。
日本導入予定モデルには、写真の1.8リッター直4エンジンを搭載。117ps/16.3kg-mを発揮し、CVTとの組み合わせでキビキビとした走りを披露。街中での取り回しもさることながら、高速でのパフォーマンスも必要にして十分。
全長4m弱という小柄なボディながら、16インチのアルミホイールが標準となりスポーティなイメージを強調。耐久性に優れた樹脂製ホイールアーチは、ボディカラーとのコントラストを強調するだけでなく力強さも演出する。
インパネ回りのデザインはカジュアルなテイストでまとめられる。新しいコンソールスイッチやストレージが採用、ウインドーリフトスイッチをセンターコンソール上に配置するなど、スペースと使い勝手を考慮したレイアウトとなる。
ホールド性に優れたバケットシートを前後左右独立で採用。リアシートは実用性に優れた6:4分割可倒式で、あらゆる使い勝手に対応する。コンパクトなボディサイズながら、ラゲッジルーム容量は304リッターを確保。
ローバー25のエクステリアをベースに、前後バンパー/ホイールアーチ/モール/テールゲートリフトハンドルなどを樹脂製として装いを一新。ボディカラーは全12色がラインナップ。本年7月には日本へも導入予定だ。
Specification
ROVER STREETWISE(英国仕様)
■全長/全幅/全高(mm)
3990/1931/1500
■ホイールベース(mm)
2500
■トレッド(前/後)(mm)
1470/1476
■車両重量(kg)
1150
■エンジン型式/種類
−/直4DOHC16V
■排気量(cc)
1796
■最高出力(ps(kW)/rpm)
117(86)/5500
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
16.3(160)/2750
■トランスミッション
CVT
■サスペンション(F:R)
ストラット/コイル:トーションビーム/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク/ディスク
■タイヤ(ホイール)
205/50R16(−)
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※上記スペックは本誌発売当時の値です。
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